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長野県品質工学研究会の活動報告(転載) ブログトップ
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2019年6月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2019年2月1日(金)、品質工学実践交流大会を塩尻インキュベーションプラザにて開催した。内容は以下の通りである。
1)あいさつ 長野県品質工学研究会 会長 中西徹
2)品質工学実践事例(3件)
「技術開発に品質工学を活用しよう」長野県工業技術総合センター 児野武郎
「T法を用いたソフトウェア評価時間予測」日置電機(株) 兒玉光、高橋博之
「パラメータ設計を用いた、モータ設計」日本電産(株) 三宅拓郎、塚本ちさと
3)ポスターセッション・相談会※事例発表ポスター前で発表者とのディスカッション
4)特別講演会「SKYACTIVエンジン開発への品質工学の適用とその展開」マツダ(株) 武重伸秀

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2019年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2018年12月14日(金)、第8回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す研究発表、事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【研究発表】
「機械学習とMT法を用いたプレス加工音による金型摩耗の検知」 (長野県工業技術総合センター 新村諭)
本研究ではMT法と 機械学習であるk-means法を使い、マイクロホンを用いてプレス金型の摩耗を検知させた。プレス機周辺では様々な音がするため、k-means法で17個の集団に分割し、それぞれで単位空間を生成した。
【事例発表】
(1)「T法における非線形データ処理ついて」 (信州大学 岩下幸廣)
非線形データを対数変換などすることによってT法を活用することができる。事例などからその方法を分類、整理した。
(2)「T法を用いたソフトウェア評価時間予測」 (日置電機(株) 兒玉光)
T法について、目的変数を対数変換する手法を用いたところ、目的変数が大きい時に、予測値がかいり離する現象が発生したため、対処方法を相談し、以下のようなアドバイスをいただいた。
・対数変換前と比較して、相関係数が大きくなっている場合は予測精度は向上していると判断して良く、係数をかけて補正するとよい。
・目的変数、説明変数について対数変換の効果を効率的に検討する手法を紹介いただいた。
・今回の問題とは関係ないが、説明変数について言語データの数値化方法に間違いがあることを指摘いただいた。
【共通テーマ】
「MTシステムによる加工部品の品質推定」
旋盤加工時の加速度センサ、AEセンサデータの解析結果と加工条件から、製品の表面粗さ(算術平均粗さRa)をT法で推定した。その結果、真値と推定値で相関係数0.9程度の結果が得られた。今後あらためて旋盤加工実験を行い、粗さが推定できるか確認する。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2019年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2018年10月12日(金)、第6回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「T法の展開」 (信州大学 岩下幸廣)
T法は基準となるデータから推定式を作成する。推定式は線形式を基本としているが、帰納的推定の幅を広げるために、非線形現象への拡張を検討し、まず「べき関数」を使用する方法を議論した。他の方法も検討を進めたい。
(2)「ミニ四駆を使ったパラメータ設計」 (富士電機エフテック(株)大島宏一)
品質工学の素人が品質工学の職場への普及を狙い、単純構造のミニ四駆を使ったパラメータ設計に取り組んだ事例を紹介した。
・機能:コースに依らず安定して走行する。
・入力:周回数
・出力:スプリット・タイム
・制御因子:主要部品をL18直交表に割り当て
・ノイズ因子:正式コースの構成要素を模擬した8要素
利得の再現性が悪かったが、今後、出力等を見直し再現性の改善を図る。
【共通テーマ】
「BNCケーブルの機能性評価」
3種類のBNCコネクタについて、L9直交表に誤差因子を割付けて直交実験を実施した経過を報告し、ディスカッションをおこなった。データのまとめ方、S/N比の算出方法等について指摘があった。次回の定例会にて実験の結果を報告する。
「MTシステムによる加工部品の品質推定」
旋盤で条件を変えながら加工した試料について表面粗さ測定を行った。試しに加工条件と算術平均粗さで重回帰分析を行ったところ、比較的相関が高い結果となった。これは、項目に対して実験データが少ないためと考えられる。次回は、同じデータをT法で解析し比較する。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2018年12月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2018年8月10日(金)、第4回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す特別講演、事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【特別講演】
「設計の「従来の思考」と「タグチメソッド」」&「提供する文献の簡単な紹介」宇井經雄氏(当会元会員 宇井技術士事務所)
当研究会の元副会長の宇井氏にご講演をいただいた。火縄銃の実験を例に、ノイズを与えて評価することの大切さが品質工学のオリジナリティであることをご説明いただいた。また、宇井氏の所蔵する書籍を研究会に寄贈いただいたので、貴重な資料として活用していきたいと考えている。
【事例発表】
「T法のVAへの適用 〜ノートPCの装備と価格〜」 (KOA(株)守谷敏)
ノートPCの価格を真値、画面サイズ、CPUクロック、DVDありなしなどの装備を項目値としてT法による解析を行った。推定式のηがVAでの価値係数ということになる。推定値に対して真値が安ければお買い得,高ければ損というように判断ができる。同じ装備での価格差はブランドの差と考えられるが、これを項目値に入れ込むことも検討していきたい。
【共通テーマ】
「BNCケーブルの機能性評価」
機能性評価を実施するにあたり、BNCケーブル、測定器の現物を用意して、部品の構造や、接触抵抗の測定方法について確認し、誤差因子や、実験時の注意点についてディスカッションをおこなった。誤差因子の候補として、温度、接続部への外的荷重、コネクタのロック、磨耗、異物等が挙げられた。また、実験時の注意点として、樹脂部品の残留応力の除去、電圧-電流での評価、実験の再現性、データの測定回数等の意見が挙げられた。
「MTシステムによる工作機械の異常検知」
旋盤による切削実験の途中経過を報告した。バイトの摩耗具合(小、中、大)と切込み量(0.1mm、0.2mm、0.3mm)をそれぞれ3水準設定し、切削時の振動とAEデータをセンサにて取得した。それぞれの条件による加工後の試料を保存したので、今後加工面の表面粗さ等の形状データも取得しデータ解析する予定である。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2018年10月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2018年6月8日(金)、第2回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「タイトルおよび内容は会社都合により省略」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
(2)「SN比が無かった時代の品質工学」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
品質工学会誌(Vol.6,No.1,pp12)の「品質工学の数理(12.機能のロバストネスの評価、SN比以前と以後)」から、タイルの焼成事例について、SN比が無かった時代の品質工学について紹介した。以前は分散分析が必須であったが、SN比の発明によって、ロバスト性の評価が飛躍的に簡単になった。
【共通テーマ】
「MTシステムによる工作機械の異常検知」については、継続とする。
新たに「BNCケーブルの機能性評価」を実施することになった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2018年8月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2018年5月11日(金)、本年度の総会および第1回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成29度の事業報告および平成30年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は13(正会員:9、特別会員:4)である。開催日程は全11回を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【特別講演】
「品質工学に期待すること」(日本電産(株)精密小型モーター事業本部 長野技術開発センター所長 西村秀樹)
【活動状況発表会】
新規加入検討企業3社が第1回研究会を見学した。研究会の様子や会員企業の品質工学の実践内容について、各会員が以下に示す紹介発表を行った。品質工学普及の苦労話や工夫など、気軽な雰囲気で紹介することができ、大変良かったと感じた。
・「技術者教育プログラムと品質工学の事例」KOA(株) 守谷敏
・「品質工学の普及方法について」(有)増田技術事務所 増田雪也
・「日本電産(株)長野技術開発センターにおける品質工学活動」日本電産(株) 塚本ちさと
・「日置電機の品質工学の取り組みについて」日置電機(株) 兒玉光
・「設計ナレッジと品質工学」日精樹脂工業(株) 常田聡
・「タカノにおける品質工学の取り組み」タカノ(株) 中原健司
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2018年6月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2018年2月9日(金)、品質工学実践交流大会を塩尻インキュベーションプラザにて開催した。内容は以下の通りである。
1)あいさつ 長野県品質工学研究会 会長 中西徹
2)品質工学実践事例(3件)
「丸パイプを使ったオフィス用いすの反力装置開発」タカノ(株) 中原健司
「T法を用いた我が家の電気使用量の推定」(有)増田技術事務所 増田雪也
「MT法を使った波形の判別事例」日本電産サンキョー(株) 中西徹
3)自由討論および相談会※事例発表ポスター前で発表者とのディスカッション
4)特別講演会「IoT・AIの活用を加速する技術『MTシステム』〜イプシロンロケット自律診断の例から〜」アングルトライ(株)手島昌一

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2018年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2017年12月8日(金)、第8回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す3つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「要因効果図の見せ方の工夫」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
従来のSN比の水準平均をプロットした要因効果図は、見慣れない技術者には誤解が多い。そこで、従来(比較条件)を0とし、要因効果のみをプロットしたグラフにしたところ、改善出来る水準が一目で判る為提案した。今後、研究会の中で議論する事とした。
(2)「T法の改良について」 (信州大学 岩下幸廣)
T法適用を拡大するために、①T法の考え方を振り返り、②その後に提案されたSN比との比較、③推定式の精度を上げるための前田氏の考え方(MSR)、等の紹介を行い、それぞれのメリット、デメリットを比較した。
(3)「パラメータ設計の事例紹介」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
新入会員向けにパラメータ設計の事例紹介を行った。パラメータ設計は難しい手法ではなく、誰でも活用できる便利は手法であることを理解してもらえることができた。
【共通テーマ】
「スーパーボールのパラメータ設計」
市販のPVA及び食塩を用いて、スーパーボールの試作をした。その結果、安定的に作製することが非常に困難なことが分かった。初心者向け事例研究として考えているため、今後は市販のスーパーボール作製キット用いて、試作を行う。
「MTシステムによる工作機械の異常検知」
旋盤において切削条件を変えて加工したときのAEセンサと加速度ピックアップの測定データについて、FFT重心を計算し、その計算結果をMT法により評価した結果について検討した。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2018年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2017年10月20日(金)、第6回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「IoT、AIと品質工学」(信州大学 岩下幸廣)
8月の研究会に参加できなかったメンバー等からに要請で、再度「On-Line QEによるIoTの最適化及びMT法のAIへの適用」について、生産機械での考え方、検討事例を発表した。今後、品質工学のIoT及びAIへの適用の検討を更に進めたい。
【共通テーマ】
「機能性評価テーマの検討」
以前報告したボールの機能性評価の事例を参考に、機能性評価テーマの検討を行った。ボールの種類は標示因子であって、単純な比較は問題があるという意見があった。また、スーパーボールについては家庭にあるものを用いて作ることも可能であり、そのパラメータ設計を行うのもどうかという意見も出た。その配合を調査するなど、今後も検討を続ける予定である。
「MTシステムによる工作機械の異常検知」
AEセンサー等のセンサーを用いて、工作機械の異常を検知したい。次回、既にあるデータを見て、どのような解析が可能かを検討することになった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2017年12月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2017年9月13日(水)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に内容を示す。
【特別講演会】
「伊達政宗は宮城県に何を残したか」谷本勲 品質工学会会長、アルプス電気(株)技術顧問
【品質工学会との意見交換会】
・「地方研究会との連携のために」品質工学会 地方委員会委員長 上杉一夫
・「代議員選挙の説明と協力のお願い」品質工学会 総務部会副部会長 救仁郷誠
・連携強化及び代議員選挙体制について研究会との意見交換
【事例発表】
「MT法よる音声と個人判別の試み」 日本電産サンキョー 中西徹
音声を短時間FFT(STFT)変換し、時間、周波数、音圧のマップから3つの重心を求め、それを項目としてMT法で判別したところ、言葉の違い、イントネーションの違い、人の違いを判別する事が出来た。
【共通テーマ】
「共通テーマ検討」
新会員向けに機能性評価の共通テーマを新たに設定することになった。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2017年10月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2017年7月13日(木)、第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す3つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「T法による長寿の要因分析(3回目)」長野県テクノ財団 岩下幸廣
長寿の要因についてT法で解析したが、前回までの発表では参加者の理解が得られなかった。そこで「項目間の相関が強い場合のT法」として、2つの方法及び手順を提案、整理して、関係者で議論を行った。
(2)「T法の項目診断について」日本電産サンキョー 中西徹
T法はエクセルの関数のみで計算出来る事から、他の手法に比べると品質工学初心者への普及も比較的敷居が低い。ところが、有効項目を取捨選択するための項目選択は、2水準系の直交表を用いて行われていて、エクセル関数のみで処理するには難しい。一方、項目選択を1項目ずつで行う方法も提案されており、こちらは比較的容易に計算出来る。そこで、これらの項目選択のやり方で、推定精度に差が出てくるのか、3つの事例を使って試してみた。その結果、推定精度への影響は大きくは無いが差がある事が判ったが、どちらが有効かという結論には至らなかった。今後も研究会を通じ、簡単で有効な項目選択の方法を検討する事となった。
(3)「MT法と標準化誤圧による判別について」長野県工業技術総合センター 児野武郎
材料試験機による打抜き加工時のストローク-荷重曲線から、加工時の異常についてMT法と標準化誤圧による判別を試みた。その結果、両者とも比較的良好な判別ができた。標準化誤圧は比較的簡便に計算できるため、中小企業への普及の可能性を得ることができた。
【共通テーマ】
「共通テーマ検討」
MT法で指紋認証等の画像判別を検討する。また、製造工程の監視をMT法を使って行う等のアイディアが出された。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2017年8月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2017年5月18日(木)、本年度の総会および第1回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成28度の事業報告および平成29年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は9(正会員:6、特別会員:3)である。開催日程は全11回を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【活動状況発表会】
新規加入検討企業3社に、第1回研究会を見学していただいた。研究会の様子や会員企業の品質工学の実践内容について、各会員が以下に示す紹介発表を行った。品質工学普及の苦労話や工夫など、気軽な雰囲気で紹介することができ、大変良かったと感じた。
・「長野県品質工学研究会の活動内容紹介」長野県工業技術総合センター 児野武郎
・「品質工学の普及方法について」(有)増田技術事務所 増田雪也
・「日精樹脂工業における品質工学の活用」日精樹脂工業(株) 荒井亮平
・「日本電産サンキョーの取組と反省」日本電産サンキョー(株) 中西徹
・「教育プログラムと最近の事例」KOA(株) 守谷敏

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2017年6月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2017年3月9日(木)、第11回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「タイトルおよび内容は会社都合により省略」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
【共通テーマ】「品質工学に関する自由討論」
「長寿の要因」 (長野県テクノ財団 岩下幸廣)
前回の議論を踏まえ、長寿の要因についてT法、MT法で解析した。前回同様、一般に言われている要因と異なる結果となったので、意見交換を行って次回までの検討内容を整理した。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2017年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2017年1月12日(木)、第9回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「紙飛行機のパラメータ設計について」 (長野県工業技術総合センター 児野武郎)
長野県テクノ財団主催の入門セミナーで行っている紙飛行機を使ったパラメータ設計の実習について、実験を行い検討した。紙飛行機を飛ばすゴム製カタパルトや紙質を検討することで実験の安定性がある程度増し、利得もおおよそ再現した。その他、検討すべき課題がいくつか明らかになったので、今後追加の解析を行い検証を進める。
【共通テーマ】
「品質工学に関する自由討論」
0点比例式を活用する際の注意点について討論した。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2017年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2016年11月10日(木)、第7回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す内容についてディスカッションした。
【事例発表】
「タイトルおよび内容は会社都合により省略」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
【討論】
「MT法の項目診断について」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
MT法の項目診断は、従来は2水準系の直交表に割付が行われているが、2項目の総当たりにより、マハラノビス距離(MD値)を求める方法を提案した。なお、同じ項目同志の組合せの時には一次元のMD値とした。求めたMD値を望大特性で表す事で、MD値を高くしている項目が示されるのでは無いか?という議論を行った。
【共通テーマ】
「MTシステム(T法)を使ってみよう」
ある加工事例についてMT法で解析を行った。完全には判別できなかったが、MD値が大きくなったサンプルについて、何が効いているかが明らかになった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2016年12月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2016年9月8日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「T法によるカタログの解析 ガラス組成と特性の関係調査」 (KOA(株) 守谷敏)
ガラス組成を検討するにあたり、カタログをT法で解析した。物性値(転移点、軟化点など)や特性値(耐湿性、耐酸性など)を真値、ガラス組成を項目値とした。解析結果から、どの材料がどの物性値、特性値に効いているかを求めることができた。結果はこれまでの経験や文献で述べられていることと一致している。カタログには組成配合などは記載されていないが、解析の仕方によってある程度の傾向をつかむことは可能である。
(2)「T法による売上予測、及び妥当性検証」 (富士電機エフテック(株) 大島宏一)
T法を用いて製品の売上予測を算出した。初期パラメータ(項目)として453項を用いた。予測式導出過程において、ηの閾値を設定しパラメータの絞り込みを実施し、最終的にパラメータ(項目)が15項目まで絞り込まれ、実績と予測値の相関係数が0.8586になった。しかし、実績と予測値が乖離する月があった。今後の取り組みとして、その乖離月のイベントを調査し、イベントに関連するパラメータを追加し予測精度を向上させる。
【共通テーマ】
「MTシステム(T法)を使ってみよう」
長野県工業技術総合センターが行った市販しょうゆの成分分析結果を用いて、人による官能評点をT法で推定できるか解析を行った。その結果、成分間の交互作用が非常に大きく、推定は難しいことが分かった。次回は、MT法を用いて官能評点が高かったサンプルを基準空間とし、その他のサンプルのMD値計算を試みる。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2016年10月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2016年7月14日(木)、第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「射出成形工程における可塑化不良の判別」 (日精樹脂工業(株) 荒井亮平)
内容は会社都合により省略
【共通テーマ】
「MTシステム(T法)を使ってみよう」
玉ねぎの原産地判別についてMT法を用いて判別を試みた。項目とデータがほぼ同数のため解析結果が不安定になっているおそれがあるが、判別は可能と見られた。今後、RT法や誤圧などを用いて判別を試みることになった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2016年8月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2016年5月12日(木)、本年度の総会および第1回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成27度の事業報告および平成28年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は9(正会員:6、特別会員:3)である。開催日程(原則として毎月第2木曜日)は、全11回(5/12、6/9、7/14、8/10、9/8、10/13、11/10、12/8、1/12、2/9、3/9)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【活動状況発表会】
新規加入検討企業2社に、第1回研究会を見学していただいた。研究会の様子や会員企業の品質工学の実践内容について、各会員が紹介発表を行った。品質工学普及の苦労話や工夫など、気軽な雰囲気でディスカッションすることができ、大変良かったと感じた。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2016年6月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2016年3月18日(金)、第11回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
「コマのパラメーター設計事例」 (日精樹脂工業(株) 荒井亮平)
 昨年開催された第12回品質工学合同研究会(埼玉、北陸、山梨、長野)のケンカコマ大会で使用したコマは直交表L18を使用してパラメーター設計した。事前に配布されたコマセットではパーツ数に制限があり、5行分で実験できないことから欠測値が発生することを前提に進めた。欠測値の行にはSN比、感度ともに欠測値が発生していない13行分の平均値を代入して計算した。確認実験の結果は、SN比が0.41db、感度が0.2db改善し、利得の再現性は得られなかった。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2016年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2016年1月14日(木)、第9回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「L12近直交表を使った塗料吐出し条件の安定化」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
塗料噴霧装置の基本機能を、塗料吐出回数と吐出重量のゼロ点比例と考えた。ノイズは、タンクの液量(満タン/少量)としL12近直交表(2^1×3^5)に割り付けて実験した。最適条件と比較条件の利得は約4dbで確認実験の再現性も良好であった。L12近直交表は、L18直交表に全ての因子を割り付けられなかった場合に実験回数の削減も出来き有効と思われた。
(2)「T法による特性値の推定」 (KOA(株) 守谷敏)
電子部品用の金属材料を検討するために、これまでの試験結果をT法で解析し、特性値シミュレータを作成した。特性値(真値)としては抵抗率と温度係数を取り、材料組成の配合比率を項目値とした。真値と推定値の相関係数は0.95であった。これにより、多成分材料であっても配合比率を入力するだけで簡単に特性値がわかるようになり、材料検討の効率化が図られる。
【共通テーマ】
「品質工学学習教材 コマ実験セット」
品質工学教育教材のコマ実験セットで、誤差因子の検討を行った。3Dプリンタで作成した表面粗さの違う2種類の土俵でコマを回したところ、回転時間に差が見られた。これを誤差因子として再度L18実験を行う。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2016年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2015年11月12日(木)、第7回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「前回研究会の増田氏の発表を受けての事例」 (長野県テクノ財団 岩下幸廣)
マハラノビス距離に関する前回の発表を受け、RT法、T法での結果と比較しながら判別に関する考察を行った。また、ベイズの定理を考慮した判別基準に関する課題提起を行った。
(2)「予測の手法について(復習)」 (長野県テクノ財団 岩下幸廣)
「予測」について、時系列データを使った予測手法について概観し、ロジスティック関数のT法による扱い等、事例の紹介を行った。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2015年12月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2015年9月10日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「FFT重心を用いた異音判別検討」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
現在、作業者が聴感で判別している異音をMT法により自動判別する目的で検討を開始した。音の項目としてアマノ株式会社の鈴木真人氏が提案されていたFFT重心を検討した。その結果、可聴周波数全域から求めたひとつの重心では判別精度はあまり良くなかったが、複数の周波数帯に分割した結果、良好な判別結果が得られた。また、FFT重心を等確率楕円上に表す事で、異常の様子が視覚的にもとらえる事ができ有効であった。
【共通テーマ】
「品質工学学習教材 コマ実験セット」
コマのパラメータ設計における誤差因子を、コマをリリースする時の角度として実験を行った結果を議論した。ノイズとしてある程度効いているが、効果が小さく、繰返しのばらつきも大きいため、誤差因子としては不適当ではないかとの意見があった。今後、別の誤差因子を検討しながら実験を行う。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2015年10月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2015年7月10日(金)、第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。浜松品質工学研究会や品質工学フォーラム埼玉で活躍されているアマノ(株)の鈴木真人氏に特別講演を依頼した。
【特別講演】
(1)「静特性SN比の問題提起」 (アマノ(株) 鈴木真人)
望目特性のSN比について、制御因子間の交互作用がない場合には、出力平均mには加法性があるが、SN比には加法性が成立しないのではないか、という問題提起について議論した。
(2)「FFT重心監視による異常信号監視システム」 (アマノ(株) 鈴木真人)
FFT処理したパワースペクトルの重心位置を監視することにより、MT法を用いて高精度な判別が可能となる。デモも交えてご紹介いただいた。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2015年8月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2015年5月15日(金)、本年度の総会および特別講演会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成26度の事業報告および平成27年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は9(正会員:6、特別会員:3)である。開催日程(原則として毎月第2木曜日)は、全11回(5/15、6/11、7/10、8/20、9/10、10/8、11/12、12/10、1/14、2/18、3/10)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【特別講演会】
演題:「富士ゼロックスでの品質工学推進活動についての紹介」および「長野県品質工学研究会との意見交換」
講師:齊藤潔氏(品質工学会長)
内容:富士ゼロックスでの品質工学導入の歴史を含め、詳細にご説明いただいた。2003年の論文を元に、地道に継続してきたことが品質工学が根付いたポイントであるとのことで、大変参考になる内容であった。続いて、地方研究会との意見交換ということで、学会を活性化させるためのディスカッションを行った。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2015年6月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2015年3月13日(金)、第11回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す講演、事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【講演】
「To improve Quality, don't study Taguchi Method, but practice Taguchi Method」 (長野県品質工学研究会 顧問 原健一)
長野県品質工学研究会草創期から活動された原顧問より、品質工学との出会い、業務への応用、定年退職後の社会貢献活動について発表があった。氏は品質工学を単に「勉強する」のではなく、実務で「実践する」ことの大切さを訴えた。氏は顧問としては会を離れるが、今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。
【事例発表】
「ヒータチップ形状の検討」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
自動半田付装置に用いるヒータチップを内製したところ、目標温度分布±20℃に対し150℃の温度差が発生した。そこで、パラメータ設計により温度均一化の為のヒータ形状を解析により求めた。発熱量はジュールの法則からQ=i^2・R・tで求められるが、抵抗値が発熱とともに変化する事から標準SN比で解析する事とした。入力は電源投入からの時間とし、その時の温度を出力とした。ヒータチップ形状を制御因子・ノイズはヒータの場所とし18モデルを作成し解析した。要因効果図より最適形状を求めた結果、温度差約44℃まで改善でき、さらに形状の微調整で、温度差16℃まで改善出来るモデル形状を得た。さらに実際に、比較形状と最適形状でヒータチップを作製し、温度計測を行った結果、解析の温度差と一致し、最適形状品の温度差は15℃と目標を達成する事が出来た。
【共通テーマ】
「オンライン品質工学について」
前回に引き続き、長野県工業技術総合センターの試験機器について、損失関数を用いて最適な保守点検間隔を検討した。損失額Aについて、企業の依頼に応えられないことによる企業側の損失も計上する必要がある。そこを追跡するためには利用企業にアンケートを取るなど、調査を行う必要があるとの意見があった。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2015年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2015年1月8日(木)、第9回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「品質工学実践交流大会での鶴田氏の講演内容について」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
2014年12月5日(金)に長野県塩尻市で開催された品質工学「実践」交流会にて、三菱電機(株)の鶴田明三氏に特別講演をお願いしたが、その講演内容について、再度研究会にてディスカッションした。再現性より改善を優先する考え方や直交表の使い方等、非常に参考になる内容であった。
【共通テーマ】
「オンライン品質工学について」
真円度測定器および振動試験機の定期点検&定期保全について、具体的な数値を入れて検討した。Aの数値をどう決めるかが難しく、そこがポイントになることがわかった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2015年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2014年11月13日(木)、第7回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す3つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「品質工学パラメータ設計基礎セミナーのまとめ」 (長野県テクノ財団 岩下幸廣)
9月8,9日のパラメータ設計基礎セミナーで実施した紙飛行機のパラメータ設計の実験データを検証した。今回の実験では、研究会で検討した結果が反映されて比較的再現性の良い実験結果となった。参加者にパラメータ設計の有効性を更に実感していただくための課題あげて、次回セミナーまでの課題として研究会で検討を進める。
(2)「MT法による表面粗さ波形の判別」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
圧縮ボンド磁石は、成形時に上下パンチの加圧量で密度を均一化させる必要がある。 現在は密度が均一かどうか、空孔分布を作業者の目視により行い、加圧量を調整している。そのため精度の良い判別が出来ていない。
そこで、外周の空孔を表面粗さ計で測定し、その波形をMT法で判別できないか試みた。 均一な密度と判断したサンプルの粗さ波形を単位空間とし、意図的に不均一にさせたサンプルの粗さ波形を判別した結果、MD値による良否判別が可能である事が判った。
(3)「コマシミュレータの紹介」 (タカノ(株) 中原健司)
品質工学の手順を簡単に学べるコマシミュレータを開発したので、メンバーに紹介し
た。Excelでパラメータを選択し、ファイルを保存すると、L18直交表が自動作成され、シミュレータ上で実験Noごとのコマの回転時間を予測することができる。実物のコマ実験セットと合わせ込みを行っているので、挙動もリアルで楽しく、教育に役立つと考えている。
【共通テーマ】
「MTシステムの活用」
就寝時の姿勢をMT法で判別する際の特徴量についてディスカッションした。荷重分布や重心の位置などの案が出された。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2014年12月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2014年9月11日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「オンライン品質工学(臨界不良率の考え方)」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
オンライン品質工学の中の臨界不良率について紹介した。偶発的に発生する不良で、不良の原因が不明な場合、工程の改善は不可能である。そこで、臨界不良率の考え方を用いて、全数検査する/しないを判断する頻度を求める。
【共通テーマ】
「オンライン品質工学について」
今回は日本製品と中国製品それぞれの硬さの許容差Δを求め、結果について議論した。今回の計算ではコストの低い中国製品の許容差Δの方が大きくなった。品質工学ではコストが低い程、許容差が厳しくなると言われている。しかし、今回の計算結果ではコストの低い中国品の許容差の方が大きく納得が得られない結果であった。
「MTシステムの活用」
圧力分布センサのデータから寝姿勢の判別を検討中。予備検討としてRT法では仰臥、側臥は容易に判別出来そうな事が判ったが、同姿勢の微妙な体位の違いはMT法の方で検討する事とした。MT法については、存在量と変化量の項目で検討を進める事とし、圧力分布データから存在量と変化量を抽出する簡易ソフトを次回までに作成する事とした。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2014年10月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2014年7月24日(木)、第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「QES2014報告」 (日精樹脂工業(株)常田聡)
今年のQES2014で受賞した研究について紹介した。金賞1、銀賞3、大会実行委員長賞1、会長賞1の計6テーマの研究内容をかいつまんで話した。大会では1昨年より「マクロ視点」をキーワードにして、部分最適ではなく全体最適を狙った研究発表を求めている。今年の受賞研究は、より「マクロ視点」の研究に近づいており、以下のような特徴があったと説明した。
・生産現場と生産技術や生産技術と設計の協同研究
・自社開発CAEによる製品全体の評価
・開発段階における毒性の環境影響評価
・水産業における継続的な研究
研究の内容は年々難しくなってきており、それはテーマ自体の難易度が高くなってきているためであろう。また、損失関数の適用事例も増えてきており、長野県の研究会で大いに参考にしたい。
【共通テーマ】
「MTシステムの活用」
圧力の分布が測れるセンサで寝姿勢が判別できるか検討した。予備実験の結果、仰向けと横向きのような姿勢の違いは、判別できることがわかった。まずは特定の人の基本的なデータを判別することで、精度向上を検討することとした。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2014年8月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2014年5月16日(金)、本年度の総会および特別講演会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成25度の事業報告および平成26年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は9(正会員:5、顧問:1、特別会員:3)である。開催日程(原則として毎月第2木曜日)は、全11回(5/16、6/12、7/10、8/21、9/11、10/9、11/13、12/11、1/8、2/12、3/12)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【特別講演会】
演題:「ものづくり革新のススメ」
講師:熊坂治氏(株式会社産業革新研究所)
内容:山梨県品質工学研究会で幹事を務めておられる熊坂氏をお招きし、品質工学を含め経営工学的手法の全体像、効用および企業内推進についてご講演いただいた。熊坂治氏には、研究会として今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。

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