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長野県品質工学研究会の活動報告(転載) ブログトップ
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2014年6月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2014年3月13日(木)、第11回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「タンブリング塗装条件の最適化」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
希土類ボンド磁石の防錆処理として、タンブリング塗装装置により防錆処理を行っているが、扁平のマグネットの場合、外径よりも厚み方向に厚く塗装される問題があった。タンブリング塗装の基本機能は塗料の量と塗膜厚がy=βMのゼロ点比例である。誤差因子は外径と厚み方向とし、制御因子は、特性要因図を作成しそこから抽出した8因子をL18直交表に割り付け実験した。
その結果、従来条件に対しSN比で11dbの改善ができ利得の再現性も良好であった。さらに、作業時間の要因効果図も作成しSN比、感度への影響が少ない因子で再調整した結果、SN比をそれほど落とすことなく作業時間も従来条件の1/3以下にまで短縮出来た。
(2)「釣りにおけるMTシステムの活用(対数変換適用後)」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
MTシステム(T法)を用いて釣果の推定および釣果UPに効く項目を検討した。釣果を対数変換することにより、推定精度を向上させることができた。
【共通テーマ】
「紙飛行機のパラメータ設計」
予備実験のSN比と感度から、クリップを使ったカタパルト用フックの有効性が確認された。再度L18直交実験を計画し、最適条件での再現性が向上しているかを確かめる。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2014年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2014年1月9日(木)、第9回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「「パラメータ設計基礎セミナーでの紙飛行機の最適化実習」についての課題」 (公益財団法人長野県テクノ財団 岩下幸廣)
昨年9月に実施したパラメータ設計のセミナーで、実習として紙飛行機の最適化を行ったが、再現性があまり良くなかった。そこで実習でのデータを分析してその原因を検討した結果を報告し議論を行った。それを受け、研究会の共通テーマとして、次回セミナーに向けて実験方法の改良検討をすることとした。
【共通テーマ】
「品質工学学習教材 コマ実験セット」
L18直交表に割り付けた組合せで実験を行った。まずは、単体での回転時間の最適化を行うこととした。信号は、初期の回転数を2240rpmと3200rpmの2水準、ノイズは土俵上の摩擦とした。結果を、0点比例式、基準点比例式、静特性望目特性で評価したところ、基準点比例式での評価が最も再現性が良かった。しかし、要因効果図に山谷があることから、制御因子間の交互作用がありそうである。次回までに、標準SN比による評価と最適条件と最悪条件での実験を行うこととした。また、交互作用が少ない実験(制御因子の割り付け)についても検討する。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2014年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2013年11月14日(木)、第7回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「圧力分布センサの評価方法検討」 (タカノ(株) 伊東孝道)
内容は会社都合により省略
【共通テーマ】
「品質工学学習教材 コマ実験セット」
前回の実験では、コマ回し機の性能が悪く、回転時間のばらつきが大きかったため改善を行った。摩擦係数が違う2つの土俵を用意し、数種類のコマを回したところ、平均的な回転時間の再現性、ノイズの傾向は一致した。次回までに、コマの制御因子をL18直交表に割り付けた実験をおこない、結果をメンバーで検討することとした。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2013年12月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2013年9月12日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および2つ共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「ISO/TS16949と損失関数」 (KOA株式会社 守谷敏)
ISO/TS16949のSPC参照マニュアル第2版には損失関数が記載されている。従来のゴールポスト思考より、顧客や社会の被る損失を考慮した損失関数思考の方が現実の現象に近いと述べられている。TSでは製品分布の偏りによる損失が主であることや、なぜ損失は2次曲線なのかといったことについて発表し、それについて議論を行った。
【共通テーマ】
「品質工学学習教材 コマ実験セット」
現在、全国の中小企業を中心に「全日本製造業コマ大戦」という取り組みが行われている。直径φ20のコマを25cmの土俵の上で戦わせ、長く回るか、相手を弾き飛ばした方が勝ちというシンプルなルールである。コマは、片手でひねって回すが、コマの材質や重心位置の設計条件によって回転時間が大きく変化する。土俵の状態や相手によらず、長く安定して回るコマのパラメータを求めるために品質工学を使った教育教材を検討することになった。「成功体験をしてもらう」ことを第一目標とし、まずは、適切なノイズの検討を行うことにした。検討の結果、土俵の摩擦、コマの偏心、相手コマとの距離等があげられた。次回実験を行うため、パラメータ設計(L18)したコマと土俵などを準備する事となった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2013年10月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2013年7月11日(木)、第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す1つの事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「タイトルおよび内容は会社都合により省略」 (タカノ(株) 中原健司)
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「T法によるパターン認識の検討」
今回は、パソコンに取り込んだ指紋画像を256段階のRGB値に変換し、さらにしきい値を200として二値化したデータを用いて計算した誤圧の距離について考察をおこなった。
計算に使用したデータは、単位空間は同じ指紋で角度を変えた5種類、信号は2種類の指紋でそれぞれ角度を変えた6種類の合計12メンバーとした。
単位空間に対して信号のメンバーの距離が大きかったことから、ある程度のパターン認識ができた。ただし、メンバーごとの距離では、指紋の元画像の色が濃い物は距離が大きくなる傾向であった。色の濃淡による影響を軽減するために、画像処理の方法のひとつとして二値化する時のしきい値を検討してきたが不十分であった。
指紋のパターン認識の精度を向上させる為には、指紋のパターンを忠実に数値データへ変換する技術の検討が必要であることが分かった。
本テーマについては今月度の活動をもって終了することとした。
(2)「割れにくいシャボン玉のパラメータ設計」
今回は水分の蒸発によるシャボン液の劣化をノイズと仮定し、シャボン液の水分量を変化させて、実験を行った。結果、顕著な差は見られなかったが、ひずみセンサの出力をPCに取り込んでいるため、次回詳細な結果の分析を行うこととなった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2013年8月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2013年5月17日(金)、本年度の総会および特別講演会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成24度の事業報告および平成25年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は10(正会員:6、顧問:1、特別会員:3)である。開催日程(原則として毎月第2木曜日)は、全11回(5/17、6/13、7/11、8/8、9/12、10/10、11/14、12/12、1/9、2/13、3/13)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【特別講演会】
演題:「シックスシグマから見た品質工学の活用のすすめ」
講師:太田勝之氏(株式会社シマノ)
内容:関西品質工学研究会で活躍されている太田勝之氏をお招きし、シックスシグマと品質工学の活用についてご講演いただいた。シマノ社内でシックスシグマをどのように普及したのか、また、品質工学をどのように活用しているのかをわかりやすくご紹介いただいた。太田勝之氏には、研究会として今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2013年6月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2013年3月8日(木)、第11回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す1つの事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「ものづくり立国への郷愁」 (長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門 丸山六男)
丸山氏は、長野県品質工学研究会の創設時に事務局を担当していた。今年度で退職するにあたり、「ものづくり立国への郷愁」 と題して、日本経済の状況と今後の見通しについてご紹介いただいた。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「T法によるパターン認識の検討」
指紋画像を256階調のRGB値へ変換し、二値化するときの閾値の検討をおこなった。その結果、R値、G値、B値のすべてで閾値を200に設定すると、指紋画像の濃淡に関係なく指紋のパターンを再現できそうなことがわかった。また、同じ指紋画像から変換したRGB値のそれぞれの値において、再現した指紋のパターンに大きな違いはなかった。今後は、閾値を200に設定し、誤圧を計算する。
(2)「割れにくいシャボン玉のパラメータ設計」
長野県工業技術総合センターの引張試験機を使用して、シャボン液の性能評価方法を検討した。シャボン液中からリングを引き上げてシャボン膜を作る際の速度がノイズとなることを想定した。速度を変えながら数回実験を行ったが、シャボン膜が破れる高さにはほとんど差が見られなかった。ノイズについては再検討が必要と思われる。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2013年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2013年1月10日(木)、第9回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「T法でビールの売上の予測を試みた」 (長野県工業技術総合センター 児野武郎)
「冷夏ではビールが売れない」などと一般にはいわれている。そこで、気象データからそれを予測するするため、T法の適用を試みた。気象データは気象庁、ビールの売上データは総務省のそれぞれホームページから取得した。また、経済の影響も考えられたので、日経平均株価も単位空間のデータとして付加した。結果は重回帰分析による結果と比べ予測精度が劣った。予測精度を上げるために、忘年会など月ごとの要因を考慮する、単位空間は均質なデータを用いて作成するなどが提案された。これらを用いて今後再検討する。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「T法によるパターン認識の検討」
今回は、単位空間と信号空間のサンプル数を増やして、誤圧の距離を求めた。その結果、単位空間と距離の差が大きくなるもの、ほとんど変わらないものがあることが分かった。そこで、二値化したデータと指紋画像を見直したところ、指紋画像を二値化したデータが指紋画像の色の濃淡によって指紋のパターンが表現できていないものがあった。よって、指紋画像を二値化する時の処理方法にまずさがあることが分かったので、次回までは処理方法の検討を行ない、再分析をする。
(2)「割れにくいシャボン玉のパラメータ設計」
前回の実験では、シャボン液を約1mの高さから滴下した際の気泡高さを評価項目としていた。L9実験の最適条件は、標準条件に対して利得は得られたものの、割れにくいシャボン玉の条件とは言えなかった。そこで、シャボン液の配合に関して再調査を行った。ぬるま湯、洗濯のり、台所用洗剤、ゼラチン、ガムシロップ、グリセリン、炭酸飲料など材料を混ぜ合わせて、6種類のシャボン液を作ったところ、1つが比較的割れにくいシャボン液であったため、その条件を標準条件として再実験を行うこととした。評価方法については、割れにくいシャボン液は弾性が高いことから、その強度を小型の材料試験機で評価できないか検討することとした。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2013年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2012年11月8日(木)、第7回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「基板ブレークの最適条件」(KOA株式会社 守谷敏)
基板ブレーク機の改善をするにあたり、すべての部分を対象にすると膨大な時間がかかってしまう。そこでL18実験により、基板ブレークへの影響が大きな部分を抽出し、そこを改善ポイントとすることにした。評価は品質特性であるが、不具合の内容を分けて要因効果図を作成することにより、トレードオフの存在や調整箇所の特定をすることができた。現行機を最適化した後に改善を行い、さらに加工能力を上げることが可能となった。
(2)「シックスシグマについて」(KOA株式会社 守谷敏)
シックスシグマの概要と品質工学の関わりについての説明を行った。改善プロセスであるDMAICのIフェーズで品質工学が使われること、TQCとの相違点、長所と短所などについて質疑応答やディスカッションにより知見を広げた。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「T法によるパターン認識の検討」
前回はデジタルカメラで撮影した指紋の画像処理について検討を行なったが、効率性が良くないことからスキャナーで指紋画像をパソコンに取り込み、数値化をしてみた。その結果、デジタルカメラで撮影した指紋画像と同様にパターンが認識できることが分かった。今後は、数値化したデータの処理方法を検討し、T法によるパターン認識が可能かを見極めていく。
(2)「割れにくいシャボン玉のパラメータ設計」
L9直交表実験からシャボン液の最適条件を検討した。SN比の再現性が難しいと判断したため、精製水、ガムシロップ、洗濯のり(PVA)の量を感度を優先して選択した。比較条件は感度における中位の水準を選択して決めた。確認実験を行った結果、推定の利得6に対して3という結果であった。結果より精製水、洗濯のりの配合が性能に関わっていることが分かった。前回の実験より気温が大きく下がっているため、気温がノイズとして大きく影響していると考えられる。次回は結果をまとめ、今後の方針を決める。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2012年12月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2012年9月13日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
「全日本製造業コマ大戦に向けた『ケンカゴマ』の研究」 (タカノ(株) 中原健司)
10月26日に行われる全日本製造業コマ大戦新潟大会に向けた『ケンカゴマ』の研究を行っている。コマの重心位置、外径、先端の形状などをL18直交表に割り付け、光造形と金属加工により試作した。ノイズは、対戦相手のコマに見立てたおもりを置く位置と初期の回転数のばらつきとした。実験方法を工夫したところ再現性のある要因効果図が得られ、強いコマができた。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
今回の共通テーマ「T法によるパターン認識の検討」および「割れにくいシャボン玉のパラメータ設計」は、時間の都合上、中止となった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2012年10月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2012年7月12日(木)、第3回研究会を(株)IHIシバウラ(長野県松本市)にて開催した。
【事例発表】
(1)「機械加工設備の保全間隔の最適化」 ((株)IHIシバウラ 浦野崇)
ディーゼルエンジンシリンダブロック加工用のマシニングセンタに関する定期保全の間隔について検討を行った。現状ではメーカー指定の保全部品以外は定期交換を行っていないが、オンライン品質工学を適用し保全間隔の検討を行った結果、取り上げた3部品いずれも定期交換を実施した方が、損失が少ないという結果であった。また、部品の平均故障間隔、損失の見積もりの推定が現実とずれていた場合も想定して試算をしたが、ほとんどのケースで定期交換を実施した方が良いという結果を得た。
【会社紹介・工場見学・セグウェイ試乗】
2年1回のペースで、会員企業にて研究会を開催している。今回は、(株)IHIシバウラにて開催された。会社紹介の後、工場見学(ディーゼルエンジンおよびトラクターの製造ライン)をした。最近、コミュニケーションツールとして導入されたセグウェイの試乗体験をした。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2012年8月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2012年5月18日(金)、本年度の総会および特別講演会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成23度の事業報告および平成24年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は10(正会員:6、顧問:1、特別会員:3)である。開催日程(原則として毎月第2木曜日)は、全11回(5/18、6/14、7/12、8/23、9/13、10/11、11/8、12/13、1/10、2/14、3/14)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【特別講演会】
演題:「品質工学の実践を通した教育効果―品質工学研究の実践と教育についての考察―」
講師:山本桂一郎氏(富山高等専門学校 専攻科)
内容:北陸品質工学研究会でも活躍されている山本桂一郎氏をお招きし、品質工学の実践を通した教育効果についてご講演いただいた。自己紹介から始まり、品質工学との出会い、そして品質工学を用いた最近の開発事例を丁寧にご紹介いただいた。技術者としてのあるべき姿とは?、技術者の能力を高めるにはどうしたらよいか?など、非常に考えさせられる内容であった。山本桂一郎氏には、研究会として今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2012年6月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2012年3月8日(木)、第11回研究会を長野県工業技術総合センター食品技術部門(長野県長野市)にて開催した。長野県外の相談者から持ち寄られた紙ヒコーキの事例についてディスカッションした。その後、食品技術部門の見学をした。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2012年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2012年1月19日(木)、第9回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「女子プロゴルフの獲得賞金予測 2011年版」 (KOA株式会社 守谷 敏)
女子プロゴルフの各種データを利用してT法の推定精度への影響を検討した。検討は、(1)信号の変換の有無 (2)単位空間の位置 (3)逆方向の推定 (4)項目選択について行った。今回の結果からは、信号を変換した方が精度が高くなること、単位空間の位置は影響しないことなどがわかった。また、特定の女子プロに注目し、2011年の途中の成績からツアー終了時の獲得賞金を推定してみた。結果は推定式の精度の±1σ内に入ったが、金額で見れば14%もズレてしまった。どの範囲になれば当たったと判断するかの基準はないので、推定式を使う側で許容範囲を決めるしかない。推定式は簡単に作れるが、精度の高い式を得るのは難しい。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「T法によるパターン認識の検討」
今回は、予備実験の一つとして指紋を紙に転写したものをデジカメで撮影し、パソコンに取り込んで、画質の確認を行なった。確認の結果、デジカメの画像であっても評価ができそうなことが分かった。次回は画像の処理方法について検討する予定である。
(2)「シュガーディスペンサーの機能性評価」
前回実施した機能性評価の実験結果についてディスカッションした。動特性および望目特性にて解析を行った結果、ほぼ同じような順位になった。シュガーディスペンサーの機能性評価は、短時間に実験ができるため、実習用教材としても活用できるのではないかと考えられる。次回からは、新テーマに取り組むことになった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2012年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2011年11月17日(木)、第7回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「検査ゲージを用いた三次元測定機の誤差評価と点検方法の検討」 (日精樹脂工業(株) 常田聡)
三次元測定機の測定誤差を常に管理できるように、製造メーカの定期的な校正と社内の定期点検を組み合わせる方法を検討した。
その結果、メーカ校正を1年から2年に延長し、社内定期点検を1ヶ月に1回実施することが妥当との結論を得た。このことにより、年間約34万円の損失改善となった。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「T法によるパターン認識の検討」
従来より取り組んできた「電気回路のパラメータ設計」に代わり、T法によるパターン認識の事例を取り組んでいくこととした。今回は、パターン認識の対象を何にするかを検討した。
(2)「シュガーディスペンサーの機能性評価」
4種類のシュガーディスペンサーを用意して、予備実験を行った。入力:「傾ける回数」、出力:「出た砂糖の重量」、ノイズ:「容器内の砂糖の量(大、小)」で設定した。その結果、設定したノイズの影響により、砂糖の量が異なることが判明した。また、繰り返しのバラツキもある程度大きいことが判明した。次回は、ノイズに砂糖の種類を加え、本格的に実験を行うことになった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2011年12月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2011年9月15日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。

【事例発表】
「T法による都道府県データの解析」 ((株)IHIシバウラ 浦野崇)
T法の実習素材として、総務省統計局発行の「統計でみる都道府県のすがた2008」を利用して、各種データの解析を行った。統計は全459項目の各都道府県毎のデータである。
取り上げたのは、一人当たりの高齢者医療費、刑法犯認知件数、平均余命などであるが、それぞれ興味深い解析結果を得ることができた。例えば、高齢者医療費に最も効いているのは、被生活保護者の割合であった。
このように都道府県データを実習に使用することにより、T法の有用性、簡便性を実感できた。
また、データの入手も容易で身近なデータでもあり、実習素材として適当だと考えられる。

【共通テーマ】
(1)「電気回路のパラメータ設計」
直交表L18の実験結果について考察を行なった。
感度の要因効果図より制御因子Bの抵抗C、制御因子Cの抵抗Dの効果が大きいことがわかった。そこで、SN比の分散分析を行ない各因子の効果を確認したところ、実験間誤差が非常に大きかったことから、実験装置のまずさが明確になった。

(2)「シュガーディスペンサーの機能性評価」
基本機能およびノイズについて検討した。ノイズは、容器内の砂糖の量、砂糖の粒の大きさ、容器の回転角度など、7つをリストアップした。次回は実際に実験をして、測定方法や実験のやり方に不備がないかをチェックすることになった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2011年10月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2011年7月21日(木)、第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す1つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。

【事例発表】
「QES2011の参加報告」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
2011年6月22日・23日に開催されたQES2011について、大会の様子および関心の高かった発表テーマについて報告した。

【共通テーマ】
「電気回路のパラメータ設計」
ホイートストンブリッジのパラメータ設計の実験を行なった。前回の課題であった、誤差因子の与え方の検討を行なった。次回までに直交表実験を行なう予定とした。
実験後にはホイートストンブリッジをパラメータ設計の教材とすることができるかを検討していきたい。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2011年8月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2011年5月20日(金)、本年度の総会および特別講演会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成22度の事業報告および平成23年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は11(正会員:6、顧問:1、特別会員:3)になった。開催日程は、全11回(5/20、6/16、7/21、8/25、9/15、10/20、11/17、12/15、1/19、2/16、3/8)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【特別講演会】
演題:「MTシステムによる個人認証 自動車運転座席での着座認証」
講師:越水重臣氏(産業技術大学院大学 産業技術研究科)
内容:浜松品質工学研究会でも活躍されている越水重臣氏をお招きし、MTシステムに関する事例をご講演いただいた。MTシステムを個人認証に活用した事例で、自動車の運転座席に座った人を判別するという内容である。単位空間の作成および特徴量の設定について、苦労話を含め、興味深い内容であった。越水重臣氏には、研究会として今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2011年6月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2011年3月10日(木)、第11回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す1つの事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「計測器管理手法の一例」 (長野県工業技術総合センター 松沢草介)
長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門における、計測器管理手法について紹介された。センターでは、抵抗、直流電圧、交直電圧電流比較標準を元に、様々な計測器の管理を行っている。校正試験の記録データを統計処理することにより、経年変化を予測している。管理精度とコストの関係では、オンライン品質工学に似た検討を行っており、歩留まり損失と設備および解析コストのトータルコストで最適な精度を導き出している。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「電気回路のパラメータ設計」
ホイートストンブリッジのパラメータ設計にて、実験を開始した。回路を組んで測定を始めたが、可変抵抗を変化させても電流が変わらないため、回路が合っているか確認した。原因が不明のため、次回、再度回路を確認する。
(2)「紙飛行機のパラメータ設計」
交互作用があると思われるいくつかの因子について、それぞれの働きを考えて絞り込み、再度L18実験を行った。その結果、交互作用を起こしていた因子では前回と逆の効果図が得られた。次回以降で再現性の確認と、まだ交互作用があるのかを検証する。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2011年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2011年1月21日(金)、第9回研究会(特別講演会および事例検討)を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【特別講演会】
浜松品質工学研究会で活躍されている鈴木真人氏を招いて、以下の2つの内容でご講演いただいた。
講師:鈴木真人氏(アマノ株式会社 タイム開発部)
演題1:「移動体誘導技術の基礎開発 品質工学とLabVIEWの親和性」
内容:産業技術大学院大学での研究テーマとして、自動搬送車の誘導技術について開発を行った事例である。研究開発を支援するツールとして有名な「LabVIEW」を用いて、効率的(L18直交表実験を1日で終了)に実験を進めた。品質工学を知らない技術者に対して、理解しやすいよう工夫された発表資料であり、テーマ内容も含めて、初心者向けの教材としての可能性も秘めていると感じた。
演題2:「回帰寄与率型SN比の提案と検証」
内容:SN比の数式は、難解という印象から敬遠される場合が少なからずあり、品質工学の普及を阻害する要因のひとつとなっている。回帰寄与率型SN比は、品質工学を知らない人でも、SN比の概念が理解しやすいようにと提案されたものである。いくつかの事例データを用いて、従来のSN比と回帰寄与率型SN比を比較した結果、実用可能であるとの結論を得た。
【事例検討】
「野沢菜漬けのパラメータ設計」について検討した。各会員の自家製野沢菜漬けを持ち寄り、レシピを見比べながら試食した。レシピは様々で、塩以外に醤油、ザラメ、酢、リンゴなど、各家庭秘伝の配合があることがわかった。基本機能は、入力「時間」、出力「アミノ酸(旨み)の量」「乳酸菌の量」という意見や、味を官能評価する意見が出された。ノイズについては、原料となる野沢菜のロット間バラツキ、気温が考えられる。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2011年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2010年11月18日(木)、第7回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表、協議事項および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「品質工学におけるクラウドコンピューティングの活用」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
製品開発において、効率化は非常に重要なキーワードである。品質工学の普及・教育においても、効率良く人材を育成していくことが求められている。そこで、近年注目を浴びているクラウドコンピューティングを、品質工学のコンサルティングにどう活用するかについて提案を行った。
【協議事項】
2010年11月26日(金)に長野県塩尻市で開催される品質工学「実践」交流大会の運営方法について、打ち合わせを行った。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「電気回路のパラメータ設計」
ホイートストンブリッジのパラメータ設計にあたり実験のための装置を作成した。まず回路図より実体配線図を作成し、それにもとづいて配線やハンダ付けを行った。制御因子となる抵抗や電源などは、接続がしやすいようにバナナクリップを用いた配線とした。次回からはいよいよ実験を行う。
(2)「紙飛行機のパラメータ設計」
L18直交表実験に続き、確認実験を行った。次回は、利得の再現性を確認した後、制御因子間の交互作用について検討する予定である。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2010年12月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2010年9月16日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す1つの事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「オゾン殺菌装置のプログラムチェック」 ((株)IHIシバウラ 浦野崇)
内容は会社都合により省略
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「電気回路のパラメータ設計」
前回の実験で、ホイートストンブリッジが作れることがわかった。そこで、今回は信号、誤差、制御の各因子の検討をした。信号は未知抵抗とするが、別の測定機にて抵抗値を測定して真値とする。誤差因子は、未知抵抗の温度とする。制御因子はホイートストンブリッジを構成する抵抗の値や抵抗の精度、電源の種類、検流計or電流計などを考えた。次回は実験がやりやすいように回路を組んで、実験を開始する。
(2)「紙飛行機のパラメータ設計」
前回折りあげた36機の紙飛行機を飛ばし、飛距離のデータを取った。入力は、輪ゴムを伸ばした量を3水準(10、13、16mm)設定した。次回は確認実験を行う予定である。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2010年10月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2010年7月15日(木)、第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および3つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「色素増感太陽電池の原理と品質工学によるパラメータ設計」 (KOA(株) 守谷敏)
 会員の共通研究テーマとして色素増感太陽電池を取り上げた。最近は実験キットがいろいろなところから販売されている。そこで、知的クラスター創成事業で色素増感太陽電池の研究に参加していたKOA(株)から、発電原理と実験キットの中で制御因子として水準が振れそうなものについて発表を行った。
実験する上で(1)費用の点から、研究会では半導体部分の因子しか取り上げられない、(2)発電量の測定に必要なソーラーシミュレータがない、(3)電池の組立て再現性が得られにくいなどがあり、研究会としてはテーマの実施を保留とした。
(2)「紙飛行機のパラメータ設計」 (KOA(株) 守谷敏)
 研究会主催の品質工学セミナーでは、実習として紙飛行機のパラメータ実験を行っている。紙の折り方を制御因子、紙の重さを誤差因子として、計測特性を飛距離にしている。しかし、これが結構むずかしく、最適条件を求めても再現性が得られにくい。それは制御因子の組合わせによっては交互作用が現れ、重心位置がずれてしまうためである。
そこで、共通研究テーマとして交互作用の見つけ方、対処の仕方を取り上げ、セミナー参加者への見本解答をつくることにした。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「電気回路のパラメータ設計(仮題)」
共通テーマとして前回検討した「ホイートストンブリッジのパラメータ設計」について、進め方を議論した。メンバーの中に電気の専門家がいないので次回、工業技術センターが所有している適当な部品を組み合わせて、回路を組んで実験してみることにした。その後、制御因子の水準を決めて必要な部品を購入して実験を行う。
ホイートストンブリッジは未知抵抗の計測器であり、計測のSN比を求めて測定誤差の研究ができる。また、最後は損失関数により品質コストの計算をして最適なホイートストンブリッジの設計条件を求める。
(2)「紙飛行機のパラメータ設計」
事例発表にて紙飛行機のパラメータ設計の概要が紹介された。次回から実際にパラメータ設計を行い、その結果から、制御因子間の交互作用について検討することになった。
(3)「色素増感太陽電池のパラメータ設計」
制御因子の準備および基本機能の測定方法を検討した結果、現時点での実験は困難との結論に達した。よって、このテーマについては、中止とすることにした。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2010年8月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2010年5月28日(金)、本年度の総会および特別講演会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成21度の事業報告および平成22年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は11(正会員:8、顧問:1、特別会員:2)になった。開催日程は、全11回(5/28、6/17、7/15、8/26、9/16、10/21、11/18、12/16、1/21、2/10、3/10)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【特別講演会】
演題:「アルプス電気における品質工学展開」
講師:宇井友成氏(アルプス電気株式会社 技術支援G)
内容:
 アルプス電気で品質工学推進員リーダーをされている宇井友成氏に、社内の品質工学展開についてご講演いただいた。
 品質工学の話から始まると思いきや、社内講義で使っているお話の紹介ということで「時間の3つの理(ことわり)」と「寓話『二人の石切り職人』から学ぶこと」の話題から講演が始まった。品質工学とは関係のない話題のように思えるが、人間として、ビジネスパーソンとして、技術者として、ハッとさせられる内容であった。
 その後、東北品質工学研究会や2010年度ASI賞受賞事例の紹介など、多彩な内容に魅了された。アルプス電気社内での研究会活動の話題では、社内講師会や教育コースの様子が紹介され、品質工学の普及に悩む当研究会の会員にとっては、大変参考なる内容であった。
 宇井友成氏には、研究会として今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2010年6月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2010年3月11日(木)、第11回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す品質工学導入セミナー、2つの事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【品質工学導入セミナー】
財団法人長野県テクノ財団との共催で、開発・技術関係の担当者、管理者および経営者向けに、品質工学導入セミナーを開催することになった。また、この導入セミナーの数ヶ月後には、2日間の本格的な品質工学基礎セミナーの開催も予定されている。これを機会に長野県内企業に品質工学が普及するよう、研究会としても積極的に活動していきたいと考えている。
なお、品質工学導入セミナーの内容は以下の通りである。
・主催:長野県テクノ財団
・共催:長野県工業技術総合センター/長野県品質工学研究会
・日時:2010年3月18日(木)13:30〜17:00
・会場:塩尻市インキュベーションプラザ(長野県塩尻市大門八番町1-2)
・参加費:無料
・定員:40名程度
・内容:
13:30〜13:35 あいさつ
13:35〜15:30「品質工学の基本的考え方」
 (有)増田技術事務所 増田雪也
15:35〜16:15「企業での品質工学適用状況」
 セイコーエプソン(株) 高田 圭
16:15〜16:55「品質工学適用事例」
(長野県品質工学研究会での事例 2件)
 日精樹脂工業(株) 常田 聡
 (株)IHIシバウラ  浦野 崇
16:55〜17:00 品質工学基礎セミナーについて
  長野県テクノ財団

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2010年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2010年1月21日(木)、第9回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「タイトルおよび内容は会社都合により省略」 (タカノ(株) 中原健司)
(2)「標準SN比について」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
入力と出力の関係が非線形な場合、ゼロ点比例式では解析ができない。そのような場合は、非線形な関係でも対応可能な標準SN比が用いられる。しかし、「標準SN比は難解」という印象があり、あまり活用されていないようである。そこで、標準SN比の内容について簡単に紹介した。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2010年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2009年11月19日(木)、第7回研究会を日精樹脂工業株式会社(長野県埴科郡坂城町)にて開催した。会社見学および2つの事例発表についてディスカッションした。
【会社見学】
研究会は通常、長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催しているが、定期的に会員企業にて開催するようにしている。
今回は日精樹脂工業株式会社にて開催した。内容は、以下の通りである。
・会社紹介:企業理念や業務内容についての紹介
・成形実演見学:拡大レンズの樹脂成形工程の実演(樹脂成形の仕組みの理解)
・工場見学:各種成形機の組み立て工程の見学
・資料館見学:歴代の成形機の発展と歴史の紹介

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2009年12月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2009年9月17日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「オゾン水生成槽の最適化」((株)IHIシバウラ 浦野崇)
新型オゾン水生成槽の最適設計条件を求めた。開発の目的は、以下の2つである。
・必要濃度へ最短時間で到達すること
・必要濃度へ最小酸素で到達すること
2つの基本機能を設定し、標準SN比で解析を行った。
3つのノイズについて予備実験を行い、ノイズを調合した。
8つの制御因子をL18直交表に割り付け実験したところ、2つの基本機能で相反する最適条件が得られたため、必要コストで重み付けをし、望小特性で分析・チューニングを行った。
その結果、コストを考慮したうえで、必要濃度への到達時間を大幅に改善することができた。
また、ノイズによるばらつきも改善することができた。
(2)「タイトルおよび内容は会社都合により省略」 (サンスター技研(株) 大久保直樹)

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2009年10月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2009年7月16日(木)、第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す検討事項、2つの事例発表および3つの共通テーマについてディスカッションした。
【検討事項】
・研究会は基本的に毎回長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門にて開催しているが、年に1〜2回、会員企業にて開催を行っている。2009年度は、11月19日(木)に長野県坂城町の日精樹脂工業(株)にて開催されることになった。
・初心者向けの品質工学入門コース(2日間)を9月10日(木)と11日(金)に開催することになった。講師は、本年度の研究会役員であるKOA(株)の守谷敏である。対象者は会員企業の技術者であるが、定員に余裕があれば非会員でも参加できる。参加費などの詳細については、事務局までお問い合わせいただきたい。
・当研究会の常田聡会長が第17回品質工学研究発表大会(QES2009)にて発表したテーマ「直動滑り摩擦における摺動特性の研究(2)」で(財)精密測定技術振興財団品質工学賞【金賞】を受賞した。そこで、秋に金賞受賞記念講演会を開催することになった。

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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2009年8月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2009年5月29日(金)、本年度の総会および特別講演会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成20度の事業報告および平成21年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は15(正会員:12、顧問:1、特別会員:2)になった。開催日程は、全11回(5/29、6/18、7/16、8/27、9/17、10/15、11/19、12/17、1/21、2/18、3/11)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。また今年度は、初心者向け講習会の開催も検討している。
【特別講演会】
演題:「儲かる品質工学」・「ゼロ点比例式のSN比の定義式の見直し」
講師:前田誠氏(有限会社前田コンサルティング代表)
内容:
 元ソニーの技術者で、現在品質工学のコンサルティングをされている前田誠氏に、2つのテーマでご講演をいただいた。
 最初のテーマ「儲かる品質工学」では、品質工学による開発を成功させるための秘訣や企業における普及方法などについて、今までの体験を通した貴重なアドバイスをいただいた。
 2つ目のテーマ「ゼロ点比例式のSN比の定義式の見直し」では、品質工学会誌Vol.16 No.4(2008年8月号)のP62〜P69に掲載された新しいSN比に関する論文「ゼロ点比例式のSN比の定義式の見直し」について、この定義式の導出などを含め詳しくご説明いただいた。前田氏の提案する新しい定義式では、「従来のSN比」や「エネルギー型SN比」に比べ、より適用範囲が広がるというメリットがあることがわかった。前田氏のSN比に関しては会員の関心度も高く、多くの受講者が集まり、山梨県品質工学研究会からもご参加いただいた。
 前田氏には、研究会として今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。

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