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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2018年4月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2017年12月8日(金)、第8回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す3つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「要因効果図の見せ方の工夫」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
従来のSN比の水準平均をプロットした要因効果図は、見慣れない技術者には誤解が多い。そこで、従来(比較条件)を0とし、要因効果のみをプロットしたグラフにしたところ、改善出来る水準が一目で判る為提案した。今後、研究会の中で議論する事とした。
(2)「T法の改良について」 (信州大学 岩下幸廣)
T法適用を拡大するために、①T法の考え方を振り返り、②その後に提案されたSN比との比較、③推定式の精度を上げるための前田氏の考え方(MSR)、等の紹介を行い、それぞれのメリット、デメリットを比較した。
(3)「パラメータ設計の事例紹介」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
新入会員向けにパラメータ設計の事例紹介を行った。パラメータ設計は難しい手法ではなく、誰でも活用できる便利は手法であることを理解してもらえることができた。
【共通テーマ】
「スーパーボールのパラメータ設計」
市販のPVA及び食塩を用いて、スーパーボールの試作をした。その結果、安定的に作製することが非常に困難なことが分かった。初心者向け事例研究として考えているため、今後は市販のスーパーボール作製キット用いて、試作を行う。
「MTシステムによる工作機械の異常検知」
旋盤において切削条件を変えて加工したときのAEセンサと加速度ピックアップの測定データについて、FFT重心を計算し、その計算結果をMT法により評価した結果について検討した。

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