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要因効果図の作り方 [【YouTube】]

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このグラフは、「要因効果図」と呼ばれるものです。

縦軸は、「射出成形条件の最適化」というテーマで実験した際の「SN比」です。
横軸は、L18直交表に割り付けた「射出成形条件」です。

この要因効果図はどうやって作るのでしょうか?
これから要因効果図の作り方を説明します。

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このブログ記事は、YouTubeの動画でもご覧いただけます。

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最初に射出成形条件A「樹脂材料の水分量」の要因効果図の作り方を説明します。

「樹脂材料の水分量」が【低】の組合せは、L18直交表の中で1行目〜9行目です。
そこで、この9個のSN比の平均値を求めると、「87.3」になります。
これが「樹脂材料の水分量」が【低】のSN比になります。

同様にして「樹脂材料の水分量」が【高】のSN比を求めると、「80.8」になります。
この2つの数字をグラフにプロットすると、「樹脂材料の水分量」のSN比の要因効果図になります。
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射出成形条件B「金型温度」の要因効果図の作り方を説明します。

「金型温度」が【低】の組合せは、L18直交表の中で1、2、3、10、11、12行目です。
そこで、この6個のSN比の平均値を求めると、「79.1」になります。
これが「金型温度」が【低】のSN比になります。

同様にして「金型温度」が【中】のSN比を求めると、「84.0」になります。
同様にして「金型温度」が【高】のSN比を求めると、「89.1」になります。
この3つの数字をグラフにプロットすると、「金型温度」のSN比の要因効果図になります。
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このようにして、全ての射出成形条件のSN比の平均値を求めると、要因効果図が出来上がります。
そして、この要因効果図から最適条件が求まります。
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要因効果図を作るエクセルファイルを公開(無償配布)しています。
詳細は「こちらの記事」をご覧下さい。
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要因効果図の見方については、こちらの記事をご覧下さい。
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「要因効果図を使って「バラツキ」と「平均値」をコントロールする」は、こちらの記事をご覧下さい。
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