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長野県品質工学研究会の活動報告(2022年6月&7月) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2022年6月10日(金)に2022年度の第2回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)およびオンライン(Webex)にて同時開催した。(参加者:13名(うち事務局2名))
以下に示す事例発表についてディスカッションした。また、会員各社の出張でのコロナ対応について、ざっくばらんにディスカッションした。
【事例発表】
品質工学(パラメータ設計)のYHKとは」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
パラメータ設計で大切なYHKについて説明した。
Y:予備実験→各ノイズの影響度合いをチェック&繰り返しのバラツキをチェック
H:本実験(直交表実験)→各制御因子の効果をチェック&全ての2因子間の組合せをチェック
K:確認実験→要因効果図の信頼性をチェック

 2022年6月10日(金)に品質工学導入講習会(出席者:19名(共催・事務局3名、講師3名含む))をオンライン(Zoom)にて開催した。
1 主催者あいさつ、品質工学の概要説明
2「パラメータ設計の基本的考え方」(有)増田技術事務所 増田雪也
3「MTシステムの基本的考え方」東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ(株) 中山博之
4「オンライン品質工学の考え方」信州大学 岩下幸廣
5「長野県品質工学研究会の紹介」長野県品質工学研究会事務局 児野武郎
6「品質工学本格導入のためのセミナー・講演会について」公益財団法人長野県産業振興機構 鈴島浩

 2022年7月8日(金)に2022年度の第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)およびオンライン(Webex)にて同時開催した。(参加者:13名(うち事務局2名))
以下に示す2つの事例発表および話題提供についてディスカッションした。
【事例発表&話題提供】
1.「UAVを用いた写真測量における機能性評価」(南信空撮 中西徹)
ドローン2機を使い、どちらの機体が写真測量に適しているのか機能性評価を行った。信号は対空標識の距離で、ノイズは撮影時の機体の進行方向と直角方向とし、ゼロ点比例のSNで比較した。
その結果、SN比が高い機体が判明し、飛行の進行方向に対し直角方向の計測精度が悪い事も判った。
今後は撮影条件のパラメータ設計を行い、更に測量精度が改善出来るか試してみたい。
2.「直交表実験結果の寄与率について」 (シナノケンシ(株) 辻希望)
パラメータ設計を知らない人は、要因効果図を見ても分からないが、寄与率で見ると理解しやすいのではないかと考え、直交表実験結果の寄与率について相談した。
しかし、繰り返しの有無や直交表の種類によって、残差や交互作用の部分で考え方が複雑になる為、本日はペンディングとし、個別で相談することになった。
3.「グラフ描画における「お・も・て・な・し」」((有)増田技術事務所 増田雪也)
RQES2022Sの予稿集に掲載されたグラフを元に、「分かりやすいグラフを作成するにはどうしたらいいのか?」について紹介した。
「見る人の視点で「おもてなしの心」を持って作成することが重要である」や「エクセルの使い勝手の悪さも問題である」などの意見が出た。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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