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(3)静特性でもOK [【その他の品質工学関連】]

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動特性(基本機能を入力と出力で設定すること)で考えていると、「入力を何にしようか?」と悩む場面が多くあります。
特に、「品質特性」を出力に設定した場合は、入力が見つからず、悩んでいる人を多く見かけます。
悩んで悩んで先に進めないと、開発は遅れます。

実は、入力無し(静特性)でも全く問題ありません。
機能を入力と出力で設定しなくても大丈夫です。
静特性だからといって、誰かに叱られるなんてことはありません。
(※技術の世界は対等です)

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品質工学の教科書では、どう説明されているか見てみましょう。

教科書(田口玄一:実験計画法と品質工学,品質工学会誌,Vol.2,No.1,pp5)では、以下の通りです。
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品質工学では目的特性の静的SN比より、目的機能の動的SN比の方がよく、目的機能の動的SN比より基本機能の動的SN比の方が再現性が高いだろうとしている。
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再現性が高いだろうとしている』の『だろうとしている』という部分が重要です。
『だろうとしている』だけなのです。

根拠は示されていませんので、説得力がありません。
だから、気にしなくても大丈夫です。

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「品質特性」を出力にしても大丈夫です。
品質が欲しければ、品質を測ってもOKです。

●入力で悩む暇があったら、静特性(入力無し)で進めよう!

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