交互作用が大きい原因を「基本機能が不適切だ!」と考えた結果、開発が全く進まなかった話 [【YouTube】]
交互作用が大きい原因を「基本機能が不適切だ!」と考えた結果、開発が全く進まなかった話です。
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品質工学では
基本機能(入力・出力)を適切に設定することが
大切だとされている
確かに口を酸っぱくして言われるわね(ネット民)
「基本機能が不適切だと、交互作用が大きくなる」と考えられているからだ
『その考え方自体に問題がある』という意見もあるわね(ネット民)
俺は、その考え方を忠実に守り
基本機能について徹底的に検討した
しかし、基本機能は難しい!
何度考えても分からない!
オレにも経験あるwww(ネット民)
基本機能に正解ってあるの?(ネット民)
正解を知っているのは誰なの?(ネット民)
飯を食いに行っても、考えているのは基本機能の事ばかり
そうこうしている内に、1ヶ月、半年、1年と過ぎていった
そんなんで納期は大丈夫なのか?!(ネット民)
考えている期間は、「成果の出ない期間だ」
結局、俺はシビレを切らして、見切り発車することにした
気軽に評価できる「品質特性」を出力として
実験をスタートさせたのだ
しかも「望目特性」だ
品質工学の世界では「品質特性」を出力とするのはマズイとされているわね(ネット民)
その結果
制御因子間の交互作用が大きくなってしまい
最適な組み合わせの条件で良い結果が得られなかった
しかし、苦労して18条件(L18直交表の場合)の実験をしたのだから
その中で1番良い条件を「暫定最適条件」として採用し
製品化(実用化)することにしたんだ
そんなやり方もあるんだな(ネット民)
当然といえば当然だが、
この「暫定最適条件」はSN比が高いので
とても安定性が良く、「十分に使える条件」なのだ
安定性の尺度はSN比だからな(ネット民)
俺は思った
「基本機能に悩んで、全く開発が進まない」よりも
直交表実験をすれば
「暫定最適条件」は、必ず求まるのだから
「品質特性」でも結果オーライでいいのではないかと
割り切った考え方ではあるけど、確かに結果オーライでもいいかもね(ネット民)
「適切な基本機能」を目指すことは理想ではあるが
それに執着するあまり、開発が進まないのは本末転倒だ
だから俺は、それ以降、基本機能に執着するのをヤメた
すると
短期間にどんどん成果が出るようになった
これには正直驚いた!
ここでふと気が付いた。それまでは
「正しい品質工学をやる」ことが目的になっていたのだ
でも、それは間違いだった
手段が目的になっているぞ!(ネット民)
本来の目的は
「品質工学を道具として活用し、成果を出すこと」だ
つまり、品質工学は「手段」なのだ
ということで、皆さんにも
基本機能に執着しないスタイルで
どんどん成果を出してもらえたら嬉しい
「品質が欲しければ、品質(品質特性)を測ろう!」
いかがでしたか?
この動画が
品質工学で成果を出すヒントになってくれれば
私は嬉しいです
「もっといい品質工学」
終わり
2023-08-11 11:33