制御因子とノイズ(誤差因子)を盛大に間違えた結果 [【YouTube】]
制御因子とノイズ(誤差因子)を盛大に間違えた結果、無意味な最適条件が求まってしまった話です。
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俺は腕時計の設計技術者だ
新機種の腕時計を設計する際、
品質工学を活用して実験計画を立てた
設計に関係する因子はたくさんあるのだが、
制御因子とノイズの区別は、それほど重要だとは思わず
適当に「制御因子」と「ノイズ」を区別してしまった
「温度」は、正しくはノイズなのだが、
この時は、間違って制御因子として設定してしまった
その結果として、
求まった要因効果図から「温度」の影響が判明したのだが、
それって、意味があるのか?!
例えば、最適な「温度」が「50℃」だと判明したとする
(現実的には難しいとは思うが)
腕時計の本体が「50℃」になるような設計をして、
それを腕に装着したらどうなるだろうか?
低温ヤケドしてしまうだろう
腕時計における「温度」は、
最適条件を求めても意味がない。
「温度」は制御因子ではなく、ノイズだからだ
このように、
制御因子とノイズを間違えると、
無意味な実験をしてしまうことになるのだ
よって、実験をする前に、
「制御因子なのか?」それとも「ノイズなのか?」を
しっかりと検討しておくことが重要だ
ぜひ皆さんにも、制御因子とノイズの区別を
事前に、しっかりと検討してもらいたい
いかがでしたか?
この動画が
品質工学に興味を持つきっかけになってくれれば
私は嬉しいです
「もっといい品質工学」
終わり
2023-08-04 17:00