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「システムの安定性」という概念自体が間違っている [【その他の品質工学関連】]

2018年3月25日
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「システムの安定性」という概念自体が間違っている
(システムとシステムを比較するのは間違いです)

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あるシステムの中に、「安定な条件」と「不安定な条件」があるのであって、
「安定なシステム」や「不安定なシステム」があるのではない。

↓で、もっと詳しく説明しましょう。

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システムAにおいて、条件を変えて実験したとします。
安定/不安定は、SN比で評価をします。

条件Y = 26 db でした。
条件X = 19 db でした。
条件Z = 14 db でした。

ということで、システムAでは、3つの条件の中では、条件Yが一番安定しています。

同様に、
システムBにおいても、条件を変えて実験したとします。
安定/不安定は、SN比で評価をします。

条件W = 23 db でした。
条件V = 16 db でした。

ということで、システムBでは、2つの条件の中では、条件Wが安定しています。

ここで、システムAとシステムBを比較しても、全く意味がありません。
条件同士を比較することに意味があるのです。
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・システムAの条件X > システムAの条件Z
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・システムAの条件Y > システムBの条件V
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条件同士の比較であれば、
同じシステム内でも比較できますし、
異なるシステム内の条件同士の比較でも、問題なく比較ができます。


まとめます。
システムAとシステムBを比較するのは無意味である。
システムに関係なく、条件同士を比較することに意味がある。
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