MTシステムの紹介(T法) [【YouTube】]
「T法」の紹介です。
このブログ記事は、YouTubeの動画でもご覧いただけます。
※T法の説明は【16:53】辺りからスタートします。
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「T法」で何ができるか?
「T法」では、
・効いている因子を明らかにできる
・推定値を求めることができる
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私のT法の事例をご紹介します。
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私(増田雪也)の体重には何が効いてるか?
つまり、私の体重は何と関係があるのかを調べることができます。
やっているのは、「関係式を作る」という作業です。
これはつまり、重回帰分析と同じことをしています。
※重回帰分析とは解析内容は全く異なります。
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私の体重と「測定項目」の間の関係式を作ります。
目的変数=「私の体重」
説明変数=「測定項目」
ということです。
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T法の手順を説明します。
1)どんなデータを取るのかを検討する(測定項目の検討)
2)関係式を作るためのデータをなるべく多く集める
3)関係式を作る(Excelで簡単に作れる)
4)推定したいサンプルのデータを集める
5)推定値と真値が一致するかを検証
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1)どんなデータを取るのかを検討する(測定項目の検討)
測定項目を検討し設定します。
コツは【何でもかんでも】です。
私の体重に関する情報が入っていると思われる項目を、何でもかんでも設定します。
無関係の情報を項目に設定したとしても悪影響を与えることはありません。
従いまして、【何でもかんでも】設定してしまうのがコツなのです。
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2)関係式を作るためのデータをなるべく多く集める
「私の体重」および「測定項目」のデータをなるべく多く集めます。
多ければ多いほど、推定精度は高くなります。
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ということで、関係式を作るために、私の12年間分の「体重」と「測定項目」のデータを集めました。
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3)関係式を作る(Excelで簡単に作れる)
次に関係式を作ります。
T法の数式は簡単なので、誰でもエクセルで簡単に作ることができます。
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4)推定したいサンプルのデータを集める
【未知データの推定】をしたい場合は、推定したいサンプルのデータを集めます。
【既知データの推定】をしたい場合は、関係式を作るデータをそのまま流用します。
今回は【既知データの推定】をしてみます。
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エクセルで計算をさせ、推定結果を出します。
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5)推定値と真値が一致するかを検証
次に、T法で推定した「推定値」と「真値」が一致するかを検証します。
一致の度合いは、相関係数Rで判断します。
※私は、一致の度合いをSN比で判断していません。理由は、SN比は相対値なので、一致の度合いを判断できないからです。
相関係数R=0.89ですので、一致度は高いと判断します。
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T法で推定した「推定値」と「真値」の一致度が高い場合は、何が効いているかがわかります。
※一致度が低い場合は、「何が効いているかが不明」という結論になります。
今回の事例では、私の体重に効いている測定項目(上位7個)は、以下の通りです。
1 中性脂肪
2 動脈硬化指数
3 LDL/HDL
4 γ-GPT
5 悪玉コレステロール
6 総コレステロール
7 血糖値(空腹時)
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効いている測定項目が、どの程度効いているかの定量的な度合いは、このような棒グラフで表すことが可能です。
これらを百分率で求めれば、寄与率になります。
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結論、
「私の体重」に何が効いているのかが、判明しました。
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まとめです。
T法を使って、私の体重に何が効いているのかを明らかにすることができました。
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事例紹介です。
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品質工学会で口頭発表されたテーマ(一部)です。
簡単な手法なので、皆さん気軽にトライしているようで、発表事例もたくさんあります。
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面白そうなテーマをいくつか抜粋してみました。
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以上、MTシステム(MT法およびT法)について、簡単にその概要をご紹介しました。
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MTシステムに関する詳細なセミナーについては、弊社ホームページをご参照下さい。
2017-09-02 08:21
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