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【追記】QES2009『非線形成分を考慮したT法の研究』ポスター発表 [【その他の品質工学関連】]

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本日(6/30)、無事にQES2009のポスター発表を終えることができました。
ポスターの前で、みなさんと率直な意見交換ができましたこと、大変有意義でした。
ありがとうございました。

さて、会場にて質問の多かった事項につきまして、以下のようにまとめてみました。
ご参考になれば幸いです。
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Q1 非線形の補正は実際どのようにやるのでしょうか?
 A1 7ページ版の論文(PDFファイル)の『図7 【図解】非線形成分を補正する手順』にて詳しい変換の手順を説明しておりますのでご参考下さい。

↓のエクセルファイルを使って、実際に非線形補正の計算をすることができます。
3.3 非線形補正の手順の計算.xls
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Q2 非線形補正するのは、非線形成分をもった項目についてのみでしょうか?
 A2 項目数が100、200と多い場合、各項目について非線形成分の有無を調べるのは大変手間がかかります。よって、全ての項目について非線形補正を行ってしまいます。元々リニアな項目を非線形補正したとしても、リニアなまんまの補正結果になりますので、悪影響を与える心配はありません。
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Q3 2次の多項式で補正をするとのことですが、3次などのより高次での補正は必要ないのでしょうか?
 A3 3次の多項式で試してみましたが、2次とほぼ同じ推定精度になりました。4次、5次の場合は、逆に推定精度が悪化しました。理由は、高次の多項式を用いると、より強力にフィッティングされてしまい、大切なバラツキの情報が乏しくなってしまうからです。よって、通常は2次程度の多項式の補正で充分だと考えています。
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Q4 電気使用量の推定の他に、この非線形T法を適用した事例はありますか?
 A4 世界の国々の出生率を推定する事例など、様々な事例に適用してきました。いずれの場合も、推定精度は、従来のT法に比べ、「同じ」または「良くなった」という結果でした。項目に非線形成分の無い場合は、従来のT法と同じ推定精度になります。項目に非線形成分が存在する場合は、非線形T法の方が推定精度が高くなります。
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Q5 非線形補正をするのは難しい作業なのでしょうか?
 A5 いいえ、とても簡単です。エクセルの「LINEST」関数を用いることで、誰でも簡単に作成が可能です。T法の解析計算も含めても、半日程度あれば、T法を解析するエクセルファイルを作ることができます。

↓のエクセルファイルを使って、実際に非線形補正の計算をすることができます。
3.3 非線形補正の手順の計算.xls
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T法を用いると、誰でも簡単に多変量の解析をすることができます。
多くの技術者のみなさんに、この便利なT法をぜひ体験してもらえると嬉しいです。

何か不明な点や疑問点などありましたら、いつでもお気軽にご連絡(info2qe@abox3.so-net.ne.jp)いただければ幸いです。

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非線形T法の解析は、こちらの解析ソフト「SignalCatcher」をご利用下さい。
※【無償版】で「非線形T法」の解析ができます。

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