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■「もっといい品質工学」 [【その他の品質工学関連】]

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「もっといい品質工学」

品質が欲しければ、品質を測っても問題ありません。

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(1)基本機能はアバウトでOK [【その他の品質工学関連】]

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「基本機能が適切でないと失敗する」と脅かされると、
技術者は品質工学の実践に尻込みしてしまい、開発が進みません。

しかし、そもそも基本機能で失敗することはありません。
機能で考えることは大切ですが、
「絶対にこの基本機能じゃないといけない」というものはありません。
基本機能に正解はないのです(※誰も正解を知りません)
従って、基本機能に執着するよりも、アバウトでもいいので素早く実践することの方が重要です。

※「基本機能が適切でないと、制御因子間の交互作用が大きくなる」という考え方がありますが、それについては、「(4)利得の再現性は、悪くてもOK」でご紹介します。

●基本機能で悩む暇があったら、手を動かして実験しよう!そうすれば、開発が早く完了する!

次((2)基本機能はたくさんでもOK(多目的な最適化))へ

(2)基本機能はたくさんでもOK(多目的な最適化) [【その他の品質工学関連】]

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一石全鳥に執着しない。
(※一石全鳥:1つの基本機能で全てのスペックを満足させようとすること)

一石全鳥、そんな理想的な基本機能って、
 もしかすると、有るかもしれません。
 もしかすると、無いかもしれません。

一石全鳥に執着している間に、時間はどんどん進みます。

欲しい特性(品質)が複数ある場合は、
複数の基本機能を設定し、複数の要因効果図を並べ、最後に「いいとこ取り」すればOKです。

特性間にトレードオフが発生する可能性はありますが、その際は、どの特性を重視するかを自分で決め、「いいとこ取り」をします。
どの特性を重視するかを決める(考える)のが、技術者の仕事です。

●多目的な最適化(たくさんの基本機能)で早くスタートし、「いいとこ取り」して早く結果を出そう!

次((3)静特性でもOK)へ

(3)静特性でもOK [【その他の品質工学関連】]

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動特性(基本機能を入力と出力で設定すること)で考えていると、「入力を何にしようか?」と悩む場面が多くあります。
特に、「品質特性」を出力に設定した場合は、入力が見つからず、悩んでいる人を多く見かけます。
悩んで悩んで先に進めないと、開発は遅れます。

実は、入力無し(静特性)でも全く問題ありません。
機能を入力と出力で設定しなくても大丈夫です。
静特性だからといって、誰かに叱られるなんてことはありません。
(※技術の世界は対等です)

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(4)利得の再現性は、悪くてもOK [【その他の品質工学関連】]

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利得の再現性を良くすることが、品質工学の目的ではありません。

利得の再現性を悪化させる原因は、以下の2つです
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【制御因子間の交互作用が大きい】
【繰り返しのバラツキが大きい】
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(5)直交表は使った方がベター(機能性評価をチヤホヤし過ぎない) [【その他の品質工学関連】]

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機能性評価(SN比で評価すること)は重要です。
これが品質工学の本質だからです。

しかし、「SN比で評価する」だけでなく、より多くの制御因子を直交表に割り付けて実験した方が、もっといい条件が求まります。
その結果、より高い満足感が得られます。
『いい条件が見つかった!』『やって良かった!』という満足感です。

この満足感が、品質工学のリピーターを増やします。
リピーターの増加は、品質工学の普及に繋がります。

●機能性評価だけで満足せず、直交表を使った実験にトライしよう!

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■まとめ [【その他の品質工学関連】]

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【教科書通りの品質工学】
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「基本機能」「利得の再現性」「動特性」が重要
 ↓
及び腰になる
 ↓
気軽にトライできない
 ↓
いつまでたっても「品質工学は難しい」と感じてしまう
 ↓
【悪循環】
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【もっといい品質工学(ゆる〜い品質工学)】
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「基本機能」「利得の再現性」「動特性」はアバウトでOK
 ↓
腰が軽くなる
 ↓
気軽にトライするから、経験値が上がる
 ↓
「やればできる!品質工学は難しくない!」と実感できる
 ↓
【良い循環】
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●【もっといい品質工学(ゆる〜い品質工学)】でモノづくりの仕事を楽しくしよう!

【後記】
■品質工学とは?
パラメータを制御因子(コントロールできるもの)とノイズ(コントロールできないもの)に分ける。
制御因子は、コントロールできるから、最適化する。
ノイズは、コントロールできないから、その影響を受け難く(つまりノイズに強く)する。
ただこれだけです。

制御因子を最適化する過程で、「直交表」を使います。
ノイズの影響を受け難くする際に、受け難くさの指標として「SN比」を使います。
ただそれだけです。

なにも難しくありません。
「基本機能」や「交互作用(加法性)」は、意識しなくても大丈夫です。
とてもシンプルです。

シンプルが故に、誰でも活用できます。
それが「もっといい品質工学」です。

もっといい品質工学の本質とは

■ブログ_プレゼンテーション『マネジメント向け 品質工学の紹介』1)技術開発を終えたはずなのに・・・ [【その他の品質工学関連】]

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プレゼンテーション『マネジメント向け 品質工学の紹介』をブログにてご紹介します。
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・「品質工学の概要をマネジメント向けに紹介したい」
・「増田技術事務所のプレゼンを試しに見てみたい」
・「プレゼン受講後、もう一度プレゼン画面を見ながら復習したい」
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そんな方にお薦めです。

【目次】
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1)技術開発を終えたはずなのに・・・
2)トラブルの原因は2種類ある
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ブログ_プレゼンテーション『マネジメント向け 品質工学の紹介』2)トラブルの原因は2種類ある [【その他の品質工学関連】]

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前章「1)技術開発を終えたはずなのに・・・」にて、トラブルの原因には2種類あることを説明しました。

『ノイズ』が悪いからトラブルが発生します。
でも、
『ノイズ』は最適化できないから、受け入れるしかない。

では、どうやって『ノイズ』を受け入れるのかを紹介します。

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品質工学はバラツキを小さくする道具ではありません!? [【その他の品質工学関連】]

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品質工学ワンポイントアドバイス
「品質工学はバラツキを小さくする道具ではありません!?」

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RQES2018S(第26回 品質工学研究発表大会)の日程が発表されました [【その他の品質工学関連】]

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RQES2018S(第26回 品質工学研究発表大会)の日程が、品質工学会より発表されました。
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開催日:2018年6月27日(水)、28日(木)
会場:「タワーホール船堀」(東京都江戸川区船堀4-1-1)
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※2017年の研究発表大会から、名称が「QES201X」→「RQES201XS」に変更されました。なんでだろう??

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RQES2016(第9回 品質工学技術戦略研究発表大会)の日程と内容が発表されました [【その他の品質工学関連】]

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RQES2016(第9回 品質工学技術戦略研究発表大会)の日程と内容が発表されました。
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「品質工学に何を求めるのか(仮)」
開催日:2016年11月18日(金)
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■講演
「トヨタ自動車パワートレーンカンパニーの取組み(仮)」 講演者調整中:トヨタ自動車(株)

■研究発表
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・「クランクシャフト周りから発生する打音最小化のための設計最適化
      -システムチャートを用いたオフライン計測システムの構築と活用-」
                           村上伸之:トヨタ自動車(株)
・「エンジンのシリンダーボア変形への影響因子の寄与度評価 第2報」
                           森脇康博:トヨタ自動車(株)
・「設計・製造上の複数要求特性に対するクランクシャフトの物理指標および形状の最適化手法」
                           三宅慧:トヨタ自動車(株)
・「エンジン部品に関する知見抽出のためのバーチャル設計の応用」
                           橘鷹伴幸:トヨタ自動車(株)
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■パネルディスカッション
・「品質工学に何を求めるのか(仮)」


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QES2017(第25回 品質工学研究発表大会)の日程が発表されました [【その他の品質工学関連】]

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QES2017(第25回 品質工学研究発表大会)の日程が、品質工学会より発表されました。
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開催日:2017年6月22日(木)、23日(金)
会場:「タワーホール船堀」(東京都江戸川区船堀4-1-1)
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【追記】QES2016『MTシステムによる通勤時間に関する研究』ポスター発表 Q&A集 [【その他の品質工学関連】]

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本日(6/23)、無事にQES2016のポスター発表を終えることができました。
ポスターの前で、みなさんと率直な意見交換ができましたこと、大変有意義でした。
ありがとうございました。

さて、会場にて質問の多かった事項につきまして、以下のようにまとめてみました。
ご参考になれば幸いです。
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Q1 予稿集よりももっと詳しい内容を知りたいのですが、資料はありますか?
 A1 7ページ版の論文(増田技術事務所技報 第5号)をご参考下さい。
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Q2 非線形成分を補正したT法(非線形T法)でも解析してみましたか?
 A2 はい、非線形T法でも解析してみました。しかし、通常のT法と同じくらいの推定精度になりました。理由は、0と1で構成される項目が多く、強い非線形性のある項目が無かったからだと思われます。
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Q3 項目選択は直交表を使わないのですか?
 A3 はい、使っておりません。エクセルで手軽に解析できることを重要視しておりますので、簡便な項目選択の方法で行いました。詳細は、上記の7ページ版の論文をご参照下さい。
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T法を用いると、誰でも簡単に重回帰分析をすることができます。
多くのみなさんに、この便利なT法を活用してもらえると嬉しいです。

何か不明な点や疑問点などありましたら、いつでもお気軽にご連絡(info2qe@abox3.so-net.ne.jp)いただければ幸いです。


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QES2016『MTシステムによる通勤時間に関する研究』ポスター発表用資料の紹介 [【その他の品質工学関連】]

2016年度の品質工学会 研究発表大会でポスター発表しました資料をJPG画像に変換し、ブログに掲載致します。

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発表番号:【22】
発表日:2016年6月23日(木)→大会初日です
発表形式:【ポスター発表】
論文表題:『MTシステムによる通勤時間に関する研究』
発表者名:増田雪也
詳細論文:7ページ版の詳細論文→予稿集よりも詳細な内容となっておりますので、ぜひご覧下さい。
Q&Aなどの追記:こちら
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品質工学4県合同研究会 in 野沢温泉村 その2「みんなでグルメ的な出張飯」 [【その他の品質工学関連】]

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会場設営を終え、幹事メンバーと一緒にみんなでグルメ的な出張飯です。

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品質工学4県合同研究会 in 野沢温泉村 その1「朝日屋旅館に集合」 [【その他の品質工学関連】]

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品質工学4県合同研究会 in 野沢温泉村が開催されました。
会場の朝日屋旅館です。

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ヴィラフォンテーヌ九段下に宿泊しました [【その他の品質工学関連】]

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ヴィラフォンテーヌ九段下に宿泊しました。

都営新宿線「神保町」駅のA2出口を出て、歩いて数分。
この建物だ。

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QES2015発表テーマ:「コマ実験セット」を使った品質工学の普及 [【その他の品質工学関連】]

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QES2015の会場は、2015年から江戸川区のタワーホール船堀になりました。

その受付です。

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QES2016(第24回 品質工学研究発表大会)の日程が発表されました [【その他の品質工学関連】]

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QES2016(第24回 品質工学研究発表大会)の日程が、品質工学会より発表されました。
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開催日:2016年6月23日(木)、24日(金)
会場:「タワーホール船堀」(東京都江戸川区船堀4-1-1)
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ホテルのロビーで経営者向けプレゼンの絵コンテを描いてみた [【その他の品質工学関連】]

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チェックアウト後、仕事までに時間があったので、ホテルのロビー兼食堂にて仕事をすることに。

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品質工学合同研究会2014(山梨県)へ行きました [【その他の品質工学関連】]

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山梨県甲府市で開催された、品質工学合同研究会に出席しました。

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ISO16336について調べてみました [【その他の品質工学関連】]

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「ISO16336って何?」
品質工学が元になっている規格のようだが、詳細がよくわからない。

ということで、自分なりに情報を集めてみました。

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【格安】品質工学パラメータ設計基礎セミナー(2日間、受講料2000円)が長野県塩尻市で開催されます [【その他の品質工学関連】]

長野県テクノ財団主催の『品質工学パラメータ設計基礎セミナー』 が開催されます。
初心者向けの品質工学セミナーです。
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主催:長野県テクノ財団
共催:長野県工業技術総合センター/長野県品質工学研究会
講師:KOA株式会社ものづくりイニシアティブ技創りセンター マイスター 守谷 敏 氏
日時:2014年9月8日(月)&9日(火) 09:30〜17:00 ※2日間
会場:塩尻インキュベーションプラザ(長野県塩尻市大門八番町1番2号)
参加費:2000円
募集定員:約30名
申込先:長野県テクノ財団 諏訪テクノレイクサイド地域センター
  (担当:岩下、中野)
  (TEL:0266-53-6000(内2663)、 FAX:0266-57-0281)
詳細(申込方法等):案内パンフレット(PDF
内容:以下の通り

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■1日目
・ 品質工学の基本概念 ・ 機能の考え方 ・ 評価方法
・ 直交表の使い方 ・ ゼロ点比例式の計算
・ 要因効果図の作成 ・ 動特性と静特性
・ 実習の説明とパラメータの設定
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■2日目
・よく飛ぶ紙飛行機のパラメータ設計(実習)
・直交実験、データ取り、解析、再現性の確認
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講師は、長野県品質工学研究会の会長の守谷さんです。

受講料が2000円と格安ですし、紙飛行機の最適設計をする実習もありますので、これを機に実践的な品質工学を勉強したいという方にお薦めです。

詳細につきましては、申込先のテクノ財団の担当者までお問い合わせ下さい。

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QES2014へ出張 [【その他の品質工学関連】]

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2014年6月26日(木)&27(金)に東京にて開催されたQES2014へ出張しました。
その時の出張旅行記です。

松本から「特急あずさ」で新宿へ。

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長野県品質工学研究会の特別講演会「ものづくりプロセス革新のススメ」 [【その他の品質工学関連】]

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長野県品質工学研究会の特別講演会にて、「ものづくりプロセス革新のススメ」と題して、(株)産業革新研究所の熊坂治氏に講演していただきました。

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QES2015(第23回 品質工学研究発表大会)の日程が発表されました [【その他の品質工学関連】]

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QES2015(第23回 品質工学研究発表大会)の日程が、品質工学会より発表されました。
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開催日:2015年6月15日(月)、16日(火)
会場:「タワーホール船堀」(東京都江戸川区船堀4-1-1)
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【注意】2014年とは会場が異なります。


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【追記】QES2014『MTシステムによるタコ釣りの釣果に関する研究』ポスター発表 Q&A集 [【その他の品質工学関連】]

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本日(6/27)、無事にQES2014のポスター発表を終えることができました。
ポスターの前で、みなさんと率直な意見交換ができましたこと、大変有意義でした。
ありがとうございました。

さて、会場にて質問の多かった事項につきまして、以下のようにまとめてみました。
ご参考になれば幸いです。
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Q1 予稿集よりももっと詳しい内容を知りたいのですが、資料はありますか?
 A1 9ページ版の論文(増田技術事務所技報 第4号)をご参考下さい。詳細はこちら
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Q2 何時間釣っていたか、という情報も大切なのではないでしょうか?
 A2 はい、その通りだと思います。しかしながら、データを記録するのはとても大変なので、現時点ではそのような解析は難しいです。将来的には検討したいと考えています。
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Q3 項目選択は直交表を使わないのか?
 A3 はい、使っておりません。エクセルで手軽に解析できることを重要視しておりますので、簡便な項目選択の方法で行いました。詳細は、上記の9ページ版の論文をご参照下さい。
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T法を用いると、誰でも簡単に重回帰分析をすることができます。
多くのみなさんに、この便利なT法を活用してもらえると嬉しいです。

何か不明な点や疑問点などありましたら、いつでもお気軽にご連絡(info2qe@abox3.so-net.ne.jp)いただければ幸いです。

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