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長野県品質工学研究会の活動報告(2020年12月&2021年1月) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2020年12月11日(金)に2020年度の第8回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)およびオンライン(Webex)にて同時開催した。(会場参加者:3名+事務局2名、オンライン参加者:6名)
以下に示す2つの事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
1.「プレス成形CAEの精度向上」((株)サンコー 中増光宏)
パラメータ設計を用いて、プレス成形後形状のCAE予測精度を向上させようと試みた。CAEの結果に影響を与えるであろう項目を制御因子、測定箇所を誤差因子と考え、実機とCAEの乖離量を望小特性のSN比として評価した。最適条件SN比は現行条件SN比と比較し十分な向上が得られた。また実際の外形線比較でも現行条件より実機に近いと体感できる結果が得られた。パラメータ設計はCAE予測精度を効率的に向上させる手段としても有効と考えられる。
2.「ねじ脱落不具合の原因調査と対策確認への『実験計画法』『機能性評価』の活用」(日置電機(株) 兒玉光)
ねじ脱落不具合の事例をもちいて、原因調査の段階から、対策効果の確認の機能性評価を意識して実験を計画することで、原因調査から対策効果をスムーズに実施できるのではないかという提案をおこなった。
発表後のディスカッションでは、実験方法の指摘や、因子の扱い方などについてアドバイスをいただいた。

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