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長野県品質工学研究会の活動報告(品質工学会誌2020年2月号広場の記事より抜粋) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2019年10月11日(金)に2019年度の第6回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す3つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
1.「信州発!”信”SN比の提案」 (KOA(株) 守谷敏)
ゼロ点比例、標準SN比、エネルギー比型などいろいろなSN比があり、どれを使うべきか悩んでしまう。また、セミナーにおいても初心者が理解できるように腐心しているが、これもなかなか難しい。そこで、タグチの考えのまま、簡単で使いやすくしたSN比を提案した。11月の4県合同研究会で議論する予定である。
2.「新MT法の提案」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
従来のMT法の欠点を補う方法を考案した。その結果、判別精度を向上させることが可能となった。また、単位空間のサンプル数が項目数よりも少ない場合でも適用できるため、より汎用性がある。
3.「金属プレス特殊加工の最適条件」((株)サンコー 井上貴裕)
金属プレス特殊加工の最適条件を求めるパラメータ設計の結果を報告し協議した。望目特性としてではなく望小特性として解析すべきではないかとの指摘あり。次回を待たずに会員間にデータを展開し、意見を求める。
【共通テーマ】
「小型PCによるMTシステム実験」
新たな共通テーマとして、「オンライン異常診断のシステム開発」を行う。このテーマは、製造現場の装置の異常診断などにMTシステムを活用するにあたり、オンラインで異常判定が可能なシステムを、安価な小型PCとセンサーで作ることを目標としている。今後、取り組む事例を決め、共通テーマとして活動する。

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