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長野県品質工学研究会の活動報告(2021年6月&7月) [長野県品質工学研究会の活動報告(転載)]

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長野県品質工学研究会
 2021年6月4日(金)に2021年度の第2回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)およびオンライン(Webex)にて同時開催した。(会場参加者:3名+事務局2名、オンライン参加者:7名)
以下に示す2つの事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
1.「L18直交表の半分実施の問題点は?」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
L18直交表を半分実施した時点で作成した要因効果図の真偽について紹介した。全行(18行分)実施した要因効果図と比較すると、傾向が一致する制御因子もあるが、そうでない制御因子もある。よって、あくまでも目安として見る分には良いが、全行をやり切ることが大切である。
2.「オンラインQE適用事例の紹介」 (信州大学 岩下幸廣)
技術開発の検討過程についてオンライン品質工学を適用して考察した。成果があがりにくい開発初期段階の課題と、開発を終了する時期の判断が把握でき、開発の効率化や開発マネージメントの方向付けの検討が可能となる。

 2021年7月9日(金)に2021年度の第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)およびオンライン(Webex)にて同時開催した。(会場参加者:3名+事務局2名、オンライン参加者:8名)
以下に示す3つの事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
1.「重心を使った画像判定事例」 (日本電産サンキョー(株) 中西徹)
画像処理にMT法を適用する為の特徴化として重心を検討した。画像のピクセル行(列)毎に重心を求めめグラフ化したところ、正常品と異常品では、細かい画像の違いまで、重心波形に違いが見られた。この重心波形に対して標本線や基本統計量等を使って更に特徴化すれば、画像判別に用いる事が出来ると考える。
2.「MT法によるボルトの緩みの推移検知」 (長野県工業技術総合センター 古布諭)
振動によるボルトの緩みの推移を検出するため、加速度センサを用いて、取得される加速度データをMT法で解析することにより、ボルトの緩みの推移を異常度の推移として確認できるか検討した。
3.「圧力分布センサを使った体重推定に関する相談(T法)」(タカノ(株) 中原健司)
内容は会社都合により非公開
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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