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ブログプレゼンテーション『品質工学の紹介』2)品質工学の概要 [シリーズ「品質工学の紹介」]

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「1. 品質工学の概要」についてご紹介します。

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皆さん、こんな経験ありませんか?
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1. 市場や工場での製品のトラブルはありませんか?
2. そのトラブル対策に追われていませんか?
3. 試行錯誤の開発に疑問を感じませんか?
4. 試行錯誤ゆえに、いつも残業してませんか?
5. コスト削減に行き詰まっていませんか?
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技術者の皆さんであれば、どれか1つぐらいは心当たりがあるのではないでしょうか。
しかしこれらは、『技術力が低い』ゆえに経験するのではありません。
皆さんの技術力は十分に高いと思います。
では何が悪くてこのような経験をしてしまうのでしょうか?
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それは「技術開発のやり方」が適切ではないからです。
品質工学では、「良い技術開発のやり方」を手法として提供しています。
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品質工学を用いると、どんなメリットが得られるでしょうか。
【従来の開発手法】と【品質工学】を比較してみましょう。

【従来の開発手法】
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・市場や自社の製造ラインでトラブルが頻発
・試行錯誤の開発が主体である
・いいモノを作ろうとすると、コストが高くなってしまう
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【品質工学】
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・市場や自社の製造ラインでのトラブルを最小限にできる
・合理的で効率的な開発ができる
・コスト削減することができる。正確に言うと、コストの限界がハッキリするので、この性能を出すには、これだけのコストをかける必要があるというデータが得られる
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品質工学には、以上のような3つのメリットがあります。
このメリット、どう感じますか?
技術者の皆さんにとっては、かなり魅力的なメリットではないでしょうか。

では、品質工学の手法を身につければ、どんな開発でも上手くいくのでしょうか?
答えは「ノー」です。
品質工学だけでは、開発はうまくいきません。
メインとなるのは、その技術者の持っている「固有技術」なのです。
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メインは固有技術です。
品質工学の手法を用いた開発でも、メインとなるのは、その技術者の持つ固有技術です。
固有技術、すなわち「高い技術力」があってこそ、「大きな成果」を得ることができます。
例えば、
今このプレゼンを聴講している「いろは自動車(仮称)」の技術者の皆さんは、
 ・車体設計の固有技術
 ・内燃機関の固有技術
 ・電装関連の固有技術
 ・etc
というような「高い技術力」を持っています。
その「高い技術力」に比べると、品質工学の手法は、緑の四角の大きさが示すように小さいものです。
品質工学の知識は、たった2日間で習得できる内容です。

そして、固有技術と品質工学を組み合わせることで、大きな成果を得ることができます。
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「高い技術力」+「品質工学」=「大きな成果」
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ここで私が伝えたいのは、品質工学を使って開発を進める上で、「固有技術は必須である」ということです。

次は、品質工学の目的を説明します。
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品質工学の目的、それは「より良い条件を求める」です。

ただし、ここで注意して欲しいのは、「品質工学は、アイデアを出すための道具ではない」ということです。
品質工学は、発明の手法ではありません。
この点を少し詳しく説明しましょう。
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まず最初にアイデア(独自技術)がありきです。
そのアイデアに対して、品質工学を用いて「より良い条件」を求めていきます。
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より良い条件とは、具体的に言えば、【設計開発部門】では「より良い設計値」になります。
また、【製造部門】では「より良い加工条件」になります。
品質工学は、この両部門で、より良い条件を求める道具として使うことができます。
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それではここで、この「より良い条件」と「品質工学(QE)のメリット」の関係についてお話します。

先ほどご紹介したように、品質工学には3つのメリットがありました。
この「3つのメリット」と「より良い条件」の間に、どういう関連があるのかを、これから説明します。

先ずは、品質工学を活用して開発を行うと「効率的な開発」をすることができます。
その結果、「より良い条件」が求まります。
その「より良い条件」でモノづくりをすると、「市場や工場でのトラブルを最小限」にすることができます。
また、「より良い条件」でモノづくりをすると、「コスト削減」をすることができます。

漠然とした説明ではわかりにくいですので、緑色の線で囲った4つの事項について、これから詳しく個々に説明していくことにします。
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1.「品質工学での「良い」とは何か?」
2.「なぜ、市場や工場でトラブルが減少するのか?」
3.「なぜ、効率的な開発ができるのか?」
4.「なぜ、コストを削減できるのか?」
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次回は「品質工学での「良い」何か?」について、説明をします。
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【目次】
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1)はじめに&目次
2)品質工学の概要
3)品質工学での「良い」とは何か?
4)なぜ、市場や工場でトラブルが減少するのか?
5)なぜ、効率的な開発ができるのか?
6)機械式腕時計の良い設計条件
7)最適条件の求め方(詳細)
8)なぜ、コストを低減できるのか?
9)品質工学の導入方法
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