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【No.2 開発のねらい】 [シリーズ「品質工学シミュレータの紹介」]

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まず最初に「1.開発のねらい」について述べます。


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品質工学の教育の現状について述べます。
初心者セミナーを終えた後、何もフォローがない場合、ほとんどのセミナー受講者は、品質工学を実際に活用することなく、学習しただけで終わってしまいます。
そこで、初心者セミナーの後のフォローとして、個別相談会を開催すると、品質工学の活用率は向上します。
このことについては、2004年の品質工学会 研究発表大会で報告しました。
 →「品質工学の導入教育と普及に関する検討(予稿集論文)」のPDFファイル


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品質工学教育の現状の問題点について述べます。
初心者セミナー受講者に対して、品質工学の感想を聞くと、こんな答えが返ってきます。
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「品質工学のメリットは、理解できる」
しかし↓
「体験が伴わないので、そのメリットを実感しにくい」
   ↓
「だから、やる気が起きず、知識の習得だけで終わってしまう」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ここから浮かび上がってくる問題点は、
『いかにして、簡単に、最初の品質工学を体験させるか』
ということです。


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品質工学を簡単に体験させる方法について述べます。
通常は【初心者セミナー】→【個別相談会】という流れになります。
ここで、簡単に体験させる方法としては、【初心者セミナー】と【個別相談会】の間で【体験実習セミナー】を開催するという方法があります。


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【体験実習セミナー】は、既に多くの人たちによって試みられています。
例えば、
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 ・カミコプター
 ・スタタパルト
 ・ゼンマイ駆動玩具
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などです。
これらは、実機を使って体験する、いわゆる「ハードウエア教材」であるといえます。


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「ハードウエア教材」の問題点について述べます。
筆者は、1997年に長野県品質工学研究会で開催した【体験実習セミナー】において、「風車」を教材として、セミナーを実施しました。
その時の問題点としては、
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 ・実施するのに広い場所が必要である
 ・実習の準備と実施に時間がかかる
 ・実習の準備に手間がかかる
 ・教材がとても面白いので、実験自体がメインとなってしまい、パラメータ設計の手順の習得が疎かになる
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という問題点がありました。


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そこで、「ハードウエア教材」の問題点を解決すべく、新たな「体験実習教材」の開発を試みることにしました。
筆者の理想とする「体験実習教材」としては、
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 ・机上で実験できる
 ・短時間で実験できる
 ・実験の準備が楽である
 ・楽しい体験実習だが、教材自体がメインにならない
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というようなものが望ましいと考えました。
この理想を実現する教材として、「ソフトウエア教材」を考案しました。
具体的には、「パラメータ設計」を「シミュレーション」する教材です。


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「1.開発のねらい」について、まとめます。
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 ・品質工学の教育には、体験実習が必要である
 ・ハードウエア教材には、いつくかの問題点がある
 ・そこで、ソフトウエア教材の開発を行うことにした
 ----------------------



−−−−−−−−−−−−−−−−End−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【No.2 開発のねらい】→【No.3 シミュレータの開発】

【目次はこちら】>> go

■後記(2019.6.10)品質工学シミュレータを無償配付します。

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